【北邦共和国 SB】〔少し戻り西暦1585年夏〕
「キリスト教の信者ども・・・いまに後悔させてやる。」
彼女らはキリスト教を完全に敵と見なした。
「鉄道計画が完成すれば!!」
総延長19000キロの100年計画が開始された。
初めは政都と札幌間が開通した。
そこで使用された機関車は16両の貨物車を引くことができ、なおかつ時速30キロで走ることができた。
「北邦の底力だ。貴族蔓延るところにはできまい。」
時のSB社長の言葉である。
すぐに政府に鉄道部ができ、技術の公開がされた。
それだけSBは利益よりも国益を選び、国力の底上げとなった。
その成果はすぐに現れ、1ヵ月1両の機関車だったが1ヵ月15両となり、鉄道も民間企業がある程度引けるように整備された。
「SBの悲願・・・総動員計画がこれでできる。」
総動員数2500万人は伊達ではない。
【イギリス領 南ベトナム】〔秋〕
「北邦とはこれほどの国力があるのか。」
南ベトナム総督府のイギリス人総督は1週間で広大な領土を巡る新聞、郵便網、何万もある民間企業の競争経済、国中心の考え方をする一般人、一般人の全てが自分達と同じくらいの高度な学問をたしなんでいること・・・
「本国には伝えていますが嘘だと言われてますね。」
「教会の連中も冷や汗を流しているからな。欧州で唯一国交がある我々もキリスト教だしな。」
「これで凄いのは商売は商売と区切っているところ。・・・あと一番驚いたのが孤児がいないところだな。」
「いや、総督様、商人的にはお互いに利益がある取引が成立しているのが一番凄いですね。」
「それは有りがたいな。銀で決算してるんだよな。」
「はい。ほとんど我々から銀を流出はしてません。若干銀は流入気味ですね。」
「良い傾向だな。」
「いやー本当です。この箱を売らなくて済みましたからね。」
「アヘンか。」
「まぁ本国では売れると思ったんでしょうね。全く売れないと思いますが。」
「確かにな。」
総督はその後無人地帯のインド南部を買って本国に送る準備をする。
【北邦共和国政府】
「国民からキリスト教に対抗すべき宗教を作れと意見書がたくさん届いてます。」
「宗教は我々が勝手につくって良いものじゃなかろうに・・・。」
芳香は呆れたが、本当に国民はキリスト教に対抗可能な宗教を欲していた。
「仏教と神道、ヤマメ様崇拝を混ぜた徳道を作ろう。さすれば満足するじゃう。」
「はい!!」
国教が決まったが、それはモンゴルに伝播し、約11億人が崇拝するようになる。