〔水銀燈が少し生活に慣れた頃〕
日差しが高くなり、気候もだんだんと暑くなった頃、水銀燈は私に質問してきた。
「お母さまの腕と足は何で変な棒をつけているの?」
「これ?私はこれがないと上手く歩けないのじゃ。」
「ふーん。お母さま、神様ってどんな人?」
「いきなり話題を変えるな・・・そうじゃな。」
ゴソゴソと小物入れをあさると、私はある写真を取り出した。
「これが神様じゃ。」
「綺麗ね・・・。」
「会いたいか?」
「え?会えるの?」
「何百年かかるかかわからないけど・・・本人を見せるのじゃ。」
「・・・お母さまワタシ頑張るわ!!」
「じゃあ田んぼを作るから手伝って欲しいのじゃ!!」
「はーい!!」
来年にむけて田んぼ作りを始めるのだった。
【草原】〔数ヶ月後〕
水銀燈と子牛を連れて散歩していると
「お?ヒエじゃ。」
ヒエがはえているのを見つけた。
「お母さま、持ち帰りますか?」
「取れるだけとって来年に植えるのじゃ。」
「はーい!!」
私達はこのような感じで食用の育てられる植物はどんどん取っていった。
ヒエの他にはソバ、菜種、自然薯、アワ、大豆、ゴマなども発見し、保管していた。
【畑】〔数日後〕
「・・・凄い。」
水銀燈が麦とジャガイモの収穫量に驚いていた。
「・・・ジャガイモは約250キロ、麦は約150キロ・・・来年に期待じゃな。・・・歴オタから石臼を貰っていたが、使うときが来るとはな。水銀燈、1号・・・製粉にするから手伝って欲しいのじゃ。」
水銀燈と1号と呼ばれたロボットは私の手本を見ながら麦を小麦粉を石臼で粉にし、ふるいで皮を取り除くのだった。
〔数日後〕
製粉が全て終わると、収穫前に建てておいた高床式倉庫3棟に全て押し込むと、次に干していた麦ワラを束ね、家の屋根にしていった。
約3日かけ私と水銀燈の家の屋根を藁で覆ったとき・・・雪が降り始めた。
「牛の体調に気をつけながら冬を乗り越えないといけないのじゃ・・・。」
蒸かしたジャガイモを食べながら呟いた芳香だった。
〔冬〕
藁でござや、雪靴を作りながら、近くで大量に取れたよくわからない豆をもやし栽培して生活していた。
ただ、積もった雪もそのままだともったいないため、牛小屋の近くに地下倉庫を作り、雪を貯めた。
「しかし、牛を飼っていて正解じゃな。」
というのも牛の糞を回収し、暇な夜の時間帯に牛糞ケーキを私と水銀燈は作っていたからだ。
1匹しかいないのでそこまで量は多くないものの、薪の量を抑える結果になった。
「しかし作るときに匂いがきつかったのー。」
自分の青紫色の手を見てそう呟くのだった。