とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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小田原の役 3

【斎藤家本陣】〔数週間後〕

 

「ちぃ、風魔・・・マジで出るのか?」

 

「はい。小田原城は妖怪が出ます。化け狐と城内では言われていました。」

 

「会ったことはあるのか?」

 

「はい。北条の先代が上杉に攻められた時に現れました。武田の時もです。」

 

(妖怪・・・本当に存在するのか。)

北邦では当たり前のように存在するキョンシーは特殊な法則と肉体的な理論で形成される魂を留める仙術のため俺は妖怪とは見ていなかった。

 

「強襲作戦の変更を軍団長に立案するしかねーな。」

 

「殿が軍の司令官では?」

 

「いや、俺は飾りだ。実務は他の奴らがおこなっている。」

 

「それは・・・大丈夫なのでしょうか?」

 

「俺自身が日ノ本以外の国に行き学んできた政治形態だ。その国では乱世になることなく約1600年も治世が続いている。」

 

「それは凄いですが・・・怖いですね。」

 

「まぁな。もちろん一定数の悪人はいるが、大抵は軍に入って自分の残虐性を抑えようとしている。戦争になると恐ろしく強い、普段は経済力に力を入れている国・・・それがその国だ。」

 

「奇妙・・・いや、口を慎みます。」

数時間後、小田原城強襲作戦が前倒しになり、4日後に200名の部隊を6部隊・・・計1200名が襲撃することとなった。

 

〔4日後 夜〕

不気味なほどその日は静かな夜だった。

強襲隊の司令官は49歳のベテランだった。

美濃斎藤家の時からハクに使えていたこともあり、龍興とは顔馴染みの中年であった。

 

「諸君・・・戦争は火力こそ至高である。・・・では少ない火力で相手を殺すには・・・奇策をするしかなかろう。」

彼は30頭の馬に火薬が満載した樽をくくりつけると各馬の尻尾に火を付けた。

 

「突入よーい!!」

彼らは刃が横にもついた槍を持ち、一斉に馬の後ろから突入した。

 

【小田原城内】

 

ドン バラバラバラ

「何事だ!!」

 

「敵襲!!東門と周辺の街で火災が発生!!死者多数、敵の数わからず。」

 

「伝令!!内応者多数!!成田氏を含め約30名がこの襲撃に便乗しました!!」

 

「凶報!!北条幻庵殿討ち死に!!死因は爆殺!!」

 

「伝令!!西門陥落!!鎧から徳川家家臣井伊直政隊、規模3000!!」

 

「・・・降服をする。ただしなんとしてもこの夜を越えろ!!」

 

「「「は!!」」」

 

【三の丸】

強襲部隊は三の丸まで浸透していた。

しかしここで不思議な光景を目にする。

 

「ここから先は通しません!!」

 

「ほう・・・引け。後から小生も行く。」

 

「「「は!!」」」

 

「・・・え?」

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