〔数分後〕
宴会も中盤に差し掛かり、今度は松平忠吉、箒姫の2人と話していた。
忠吉は今12歳、箒姫は5歳になっていた。
「じい様、青森の様子はどうですか?」
「ぼちぼちってところか・・・。」
「なるほど・・・わかりました。」
ぼちぼちの意味は全てが順調であることを含めた言い表しだったが、箒は気がついたようだ。
「・・・龍興様、婚姻の儀以来ですね。」
「そうだったな。孫婿殿よ。10万石を手にしたらしいな。」
「はい。・・・しかしまだ若いので家臣に頼っていますが・・・。」
「頼れ頼れ。お前には頼る事ができる家臣がいる。忠誠心も孫婿殿にある家臣を大切にしろよ。・・・親族も頼れ。それは大きな後ろ楯だからな。」
「肝に命じます。・・・人材採掘をするにはどうすれば良いでしょうか?」
「直接出向くのが一番良いが・・・ダメなら一から育てた方が良い。」
「育てる・・・ですか?」
「なるべく孤児を育てろ。親がいるとうるさいからな。それ以外なら教育機関を作ってしまえば良い。」
「なるほど・・・。」
「忍城周辺なら成田長親を登用しろ。」
「なぜですか?」
「石田等の豊臣文治派がそいつを絶賛していた。領主の鏡だとよ。」
「なるほど・・・戻り次第検討します。」
忠吉、箒の両名は城に戻ると城下にいた彼を登用した。
実際は政務については無能であったが、民から愛され、彼の元部下達には優秀な者が多くいたため、土着勢力を丸々治めることに成功する。
〔数時間後〕
宴会も終わり、家康に挨拶するとそのまま忠吉、箒と共に忍城に行った。
【忍城 城下の農村】〔数日後〕
「どっこいしょっと。」
「おっさん何してるだ?」
「せやせや。」
「ん?あぁ、豊臣が作った堤防を農業に使えないかと思ってな。」
「どうなんだべ?」
「この苗木を植えていけば水害にはならないでしょう。」
「なんだべ?それは?」
「さくらんぼっていう甘いちいさな実ができる。美味しいぞ。」
「そうなんかなぁ。」
「怪しいが貰い物は大切にするだ。」
数年後さくらんぼが大量に取れるようになりのだった。
「こんなものか。」
そのまま青森城に帰っていった。
【青森城】
「ふー。ふー。」
「おぎゃー。おぎゃー。」
「産まれただろ。」
駒姫ついに出産である。
160人目の子供だった。
「一応この子が次期当主なんですよね。」
「そうだろ。・・・長男達はもう修行に入っただろ。」
道元はやっと14歳になり、息子達は5歳になっていた。
大半の子供達は城下で人を雇って商売をしていたり、学校に通ったり、弟や妹の世話をしたりと様々だ。
「一人人口爆発じゃないのが怖いだろ。」
この現象が各村でもおこり、既に人口が200万人を超えようとしていた。