とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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大韓民国軍の実力

【大韓民国 首都ソウル】〔数日後〕

 

「勝ちましたか。」

 

「大統領閣下おめでとうございます。」

 

「いえ、全ては国民のおかげというのを忘れてはなりません。いけませんよ参謀総長」

 

「これは失礼しました。」

第89代大統領ホン・シンシューは鉛筆を回しながら韓国軍参謀総長の失言を訂正させる。

韓国軍の特徴は基本的に防御である。

北邦軍の積極的防御ではなく、前線を後退させながら半包囲の状態に持っていき、飛び道具で敵中央を破壊するのだ。

また、韓国軍は基本海軍国である。

黄海と日本海に面し、黄海の大半は大韓民国の領土で囲まれている関係で造船所が建ち並んでいた。

北邦の海軍力を1とした時、日ノ本は3、スペインが20、イギリスが25、大韓民国が18と世界で3番目の海軍国家であった。

・・・つまり大韓民国軍の防御からの包囲が可能であった。

侵略軍はそれを打ち破れる海軍力がないのだ。

 

【黄海】

侵略軍の補給船が大韓民国軍の船に鹵獲されたり、撃沈され、海上封鎖が開始された。

これに激怒した秀吉は海軍を任されていた九鬼氏を左遷させ、小早川秀秋がそこにあてられ、海軍の拡張を秀吉は急がせた。

・・・が、そんなにすぐ拡張できないのが海軍である。

海軍の損害が増えるに比例して秀吉の怒りも高まっていった。

 

〔冬〕

約10ヵ月近くが経過すると、慣れない土地のため風土病が発生する。

 

「くそ・・・なぜ池田家に災いが降りかかる・・・なぜだ。」

池田輝政は嘆いていた。

父や兄、優秀な家臣を失って一気に池田家は衰退するかと思われたが、政略結婚により秀吉に拾われる。

豊臣家準一門になったものの、家臣は秀吉の息がかかった者が多くいた。

 

「何で俺ばっかに・・・。」

さらに今回九鬼氏左遷後に実務部分で秀秋の補佐を任され、現場を仕切っていたが、いきなり出撃命令(秀吉の怒りによる理不尽なもの)が出たため急いで朝鮮に渡った。たまたま沈められることはなかったが・・・。

 

「手持ち1000でどうすれば良いんだよ・・・。」

さらにとどめとして部隊内で病気が蔓延し、行動できるのは、半数となっていた。

 

「・・・詰んだし。」

さらに言えば、輝政のいる場所は朝鮮半島南部の山で、朝鮮軍に山を囲まれていた。

 

「畜生・・・生きて帰って俺をこんな場所に飛ばしたやつを殺してやる。豊臣家なんて滅んでしまえ!!」

周りにある秀吉の息がかかった家臣の死体を蹴りつけて絶望的な戦況を打破しようと必死に考える輝政だった・・・。

輝政は知らない・・・7年間も包囲されることとなるとは・・・。

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