とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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池田輝政の憂鬱 2

「・・・う、ここは・・・。」

 

「気がついたか・・・。」

 

「ここはどこなんだい?」

 

「・・・朝鮮半島の南部の山だ。それ以外はわからん。」

 

「なるほど・・・。自己紹介がまだだったな。私はアーカード。しがない旅人だ。」

 

「アーカードか・・・俺は池田輝政だ。武士だな。」

 

「武士・・・日ノ本の人物か。」

 

「あぁそうだ。」

その時アーカードは周りを見て気がつく・・・半霊ばかりであることに・・・。

 

「すまない・・・アーカード殿、日ノ本の侵略軍はどうなっておる?」

 

「半年前から停戦交渉が始まったらしい。」

 

「そうか・・・。」

 

シクシク

周りにいる男達が涙を流す・・・。

 

「長かった・・・237名にまで減ってしまったが・・・これで死んだ者も国に帰すことができる。」

輝政も涙を流す。

 

「詳しく話を聞かせてはもらえないか?」

アーカードは起き上がって数分しか経過していないのに元気になっていた。

 

「体調は大丈夫なのか?」

 

「なに軽い貧血だ。気にすることはない。」

その後全員を集めてアーカードにこれまでのことを話した。

 

「生きる努力をしていたらこうなったと?」

 

「そうだ。・・・それしかわからん。」

 

「・・・諦めなかったのだな。この絶望的な戦線で・・・4年も。」

 

「諦めたことは無かったな。ただ純粋に生き残りたいと願い、そして今ここに存在する。」

 

「私は輝政殿に・・・いや、ここにいる者達に敬意を祓わねばならない。アーカード・・・真祖の吸血鬼だ。」

 

〔西暦1598年冬〕

その後アーカードが俺の部下となり、ともに生活した。

そして吹雪の夜・・・俺らは下山した。

もう補給基地としての役割もなくなった場所には村の駐屯所として機能していたため、まずここを襲撃し、殺さずに武器、弾薬、防具、馬、食料、金を手にいれると南に向かった。

 

「・・・おお!?海だ!!海が見える!!」

 

「殿!!ありがとうございます!!我々は帰った後も殿に付き従います!!」

 

「それよりも船だ!!行くぞ!!」

奪った武器で船員ごと略奪すると、日ノ本についに向かうのだった。

 

【名護屋城】

停戦交渉が締結間近の時に朝鮮から中型(日本から見て)の船が入港してきた。

 

「・・・7番隊中入・・・池田輝政ただ今帰還!!責任者を出してもらいたい!!」

名古屋城城代の鍋島直茂は池田輝政の前に行くまで、側近にと本人かどうかを念入りに確認し、本人だとわかると青ざめた。

 

「池田家がとり潰されて500石にて織田家に吸収させたことを知ったら・・・。」

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