とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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秀吉の死

【大坂城】〔1598年8月5日〕

 

「家康殿・・・秀頼を頼みましたぞ。」

 

「太閤様!?」

豊臣秀吉・・・五大老、三中老、五奉行に見守られながら死亡した。

秀吉の死は隠されたまま休戦交渉が進まされた。

宗氏が最初は代表者だったのだが、いまいち信用できず、朝鮮側から斎藤龍興氏を名指しで指名されたので龍興出向く羽目になった。

もっとも大老であった毛利輝元と宇喜多秀家は韓国との内通を疑い、解任しようとしたが、家康、前田利家、上杉景勝の賛成、五奉行の賛成により停戦役となった。

 

(・・・西日本の大名の反感が凄まじいな。・・・例外は黒田と島津か・・・島津はなぜ俺に協力的なんだ?)

島津領は石田三成によって国家基盤を鎌倉で止まっていたため、それを戦国時代までもっていったのだ。

そのため三成が味方しているのならという感情がつよかったのだ。

・・・まぁ龍興は知らないのだが・・・。

 

【対馬】〔10月中旬〕

宗氏は最後の仕事として朝鮮側の代表者を対馬に呼び込むことに成功し、交渉が開始された。

 

「よろしくお願いします。」

 

「よろしくお願いします。」

部屋には俺以外に日本側が3人、朝鮮側4人、北邦共和国側2人となっていた。

 

「大韓民国としては賠償金と韓国人の返還を求めます。」

 

ガタ

「豊臣は負けておらぬ!!賠償金など言語道断!!」

 

「豊臣政権としては停戦なので何も・・・ということになっています。」

豊臣の家臣達は決して負けを認めようとしなかった。

しかし、損害比が10:3の時点で負けは確定である。

 

「・・・少し熱くなっているようです。別室で涼んで来るのはいかがでしょう。」

 

「な!?龍興貴様!!やはり内通しておったな!!」

 

「我が刀の錆びにしてくれる!!」

 

ドスドスドス バタバタバタ

 

「神聖な交渉の場を汚しおって・・・死んで詫びろ。」

俺は動く左手で特注の投げナイフを使って豊臣に与する交渉役を葬った。

 

「見苦しところを見せました。・・・賠償金の件はどれぐらいになりますかな?」

 

「金額は日ノ本で約450万石・・・北邦共和国換算だと4500億円ですな。」

 

「ふむ・・・20年返済でよろしいですかな?」

 

「O.K.だ。ただし、利息の代わりにそちらの領土と貿易させてくれないか?柑橘類や果物が旨くなくてな・・・土地のせいもあるが・・・。」

 

「仕方ありませんよ。そちらは野菜や繊維業、海運特化なのですから。」

 

「助かる。元々貿易をさせるのが目的だからな。」

 

「北邦はありますか?」

 

「政権交代を要求する。もう元は取れているからな。」

 

「それは約束します。では私は動くのでよろしくお願いしますよ。」

すぐに停戦協定は結ばれた。

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