とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

187 / 310
動き出す歴史

【大坂城】〔数日後〕

 

「なんとか平等まで持っていきました。・・・ただ、最終調整のために3名はまだ対馬に残るようで病気(毒)の宗氏当主に替わって纏めているようです。」

 

「ご苦労であった。」

五大老の面々は俺に事務的な謝礼を言ってくるが、俺が3人を殺害、宗氏当主を毒殺したのは時期にバレる。

それまでに愛弓を助け、国に帰らないといけない。

さらに国でも家康が動くまで時間を稼がなくてはいけないし・・・まぁ東北・・・奥州の大名が敵になることはないので手前・・・上の2つは絶対にしなければならなかった。

しかし・・・

 

「なんか呆気なかったな。」

 

「私の身代わりを置いていきましたからね。」

愛弓に似たの貧民がいたので、いつか役に立つだろうと愛弓は密かに教育していたらしい。

約6年間侍女として働いていたため動き方もわかっているらしく、ある程度の時間は稼げるだろう。

言っては悪いが他人だ。切り捨てる時は真っ先に切り捨てる。

 

「第一関門は突破だ。次は無事に国に帰らなければ・・・。」

 

【青森城】〔1ヶ月後〕

無事に帰国するとすぐに周辺の大名に準戦時体制に入ると手紙を送った。

伊達、最上、上杉、秋田、徳川、佐竹、宇都宮・・・貿易相手や、同盟国がほとんどだ。

 

「まぁこうなるわな。道元!!」

 

「親父、上杉は中立を表明、手紙は家中で処分したらしい。・・・ただ、佐竹の息子が三成に報告したらしい。」

 

「三成から手紙が来ている。・・・停戦の件は助かった。しかし、処分をしなければいけないから登城するべしだと・・・。」

 

「もちろん行かないだろ。常識的に考えて・・・。」

 

「いや、俺はここで斬られてくる。遺体は回収頼むぞ。」

 

「命をかけた最終策略か?」

 

「まぁ最低でも頭は丸めるがな。」

生きるか死ぬかの大勝負・・・龍興は敵地に向かう。

 

【大坂城 大広間】〔3週間後〕

大広間には五大老、三中老、五奉行以下大名や旗本がひしめく。

奥には秀吉の妻・・・ねねこと高台院(北政所)と浅井長政とお市の娘である茶々こと淀殿、秀吉の嫡男秀頼が座っていた。

 

「頭を下げよ!!秀頼様の御前であるぞ!!」

 

「・・・くくく、可笑しい。爆笑だよ。逆臣が天下を取るなんてよ。秀吉!!俺は知っている。本能寺の真実を・・・。逆臣の息子に頭を下げる必要などない!!」

 

「貴様!!」

 

「生かしてはおけぬ!!」

 

「黙れ!!秀吉の犬どもめ!!なぜ秀吉を破滅へと導いた貴様らに指図されなければならない!!あの戦争を今度は日ノ本でする気か?・・・北政所様、あなたならわかるはずだ。あなたが実の子のように扱っていた福島や加藤のような若者を増やす気か?・・・私は御免だ。俺は宣言する。豊臣の家臣から外れることをな!!」

 

「言わせておけば!!」

 

「斬り殺してくれる!!」

 

バシュ

その瞬間龍興の右腕は無くなった。

彼が自分で右腕を切り落としたのだ。

 

「絶縁だ。」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。