〔翌日〕
「お母さま箱が家の前にあります!!」
「お、届いたのじゃ。」
「中は・・・いも?種?」
「春になったら植えるから部屋の中に入れといてくれるか?」
「はーい。」
(借金にはなってないが・・・そろそろ残金が少ないのじゃ。・・・なにかないか・・・ないか。)
〔1ヶ月後〕
春になり暖かくなってきた頃、私達はクローバーを草原にまき、種を芽吹かせるようにした。
「アワや、ヒエの苗はどうなってる?」
「だいぶ成長しました。お母さま、今年はお米が食べられるって本当?」
「ん?食べたことがあったのか?」
「はい。2回食べましたがヒエやアワより美味しかったわ。」
「そうか。たくさん食べれるように溶け残った雪を川に捨てて畑と田を広げないとな。」
「はい!!」
着実に農地を拡張する芳香だった。
〔さらに1ヶ月半後〕
田植え、種まき、苗を畑に移動と忙しい時期となり、いつもは狩りに出しているロボット2体をフル稼働させ、手伝わせたり、牛が成長し、繁殖が可能になったので私は人工受精をおこなった。
この数日後から牛の動きが少し落ち着いたので受精したと考えるのだった。
〔2週間後〕
「うむ。ちゃんといるのじゃ!!」
牛が妊娠したことを確認し、私と水銀燈は喜んだが、水銀燈はなぜ牛でそんなに喜ぶのか少しわかっていないようだった。
なぜかというと
「お母さま、鹿もこのように繁殖するのですか?」
と聞いてきたからだった。
(鹿の肉が好きすぎじゃろ・・・。)
そう思う芳香だった。
また、この時期は水銀燈が来て1年目が経つのでロボットを儀式予定日の1週間前には白神岬に向かわせた。
すると血が垂れた袋を持ったロボットが戻ってきた。
「お疲れ様なのじゃ。少しクールダウンしたら畑の草むしりを頼むのじゃ。」
コク
ロボットはうなずくと日陰に歩いていった。
「さて、水銀燈は・・・。」
「ここにいますよお母さま。」
「・・・じゃあ開くよ。」
袋の中にあったのはバラバラになった肉片とかろうじて女性とわかる顔を何かに抉られた死体だった。
「ウェェェェ・・・」
私の後ろにいる水銀燈が酸っぱい匂いと今朝食べた狐の肉のハンバーグが地面に落ちたように感じた。
「水銀燈は自分の吐いた物を埋めといてね。私はこれを使って家族を作るから。」
「・・・最後まで・・・見ます。」
「よく言った。始めるのじゃ。」
私は家の中に袋を家に運ぶと儀式を始めた。
【家】
肉片だった物を女性の破損部分にくっつけ、首を斬り飛ばし、くっつけた。
「・・・はい。完了じゃ。」
呪文を唱え終わるとほとんど元の肉体がわからかったがうねうねと肉体が綺麗な形になり、なぜかお腹が膨らんだ女性になった。
「・・・う、・・・?」
「起きた?」
「は!?ここはどこかしら・・・赤ちゃんは!?」
自身の体の変化に気がついたのか青紫色のお腹を擦るとそのまま倒れてしまった。
「水銀燈、布団に彼女を・・・水銀燈!!」
「は、はい!!」
水銀燈は驚いて腰を抜かしていた。