バサ
水銀燈の地図には各国の国境が書かれていた。
「まずは国境の整備をしたいのよ。これまでは曖昧で日本もなんとかなったかもしれないけど、倭寇の対処や貿易に必用なのよ。」
「それはそれは・・・。」
「あと貿易港をどこにするかも教えてほしいわ。」
「この場では決めかねぬな。」
「そう・・・時は金なりよ。」
「・・・。」
家康はあまり水銀燈が好きにはなれなかったらしい。
天下人に対して無礼に思ったのか、水銀燈のエリート意識・・・上から目線が三河魂を刺激したのかはわからないが・・・。
ただ、横から水銀燈を好意的な目で見る人物もいた。
秀忠と忠吉だ。
「・・・将軍になったら語り合いたいな。」
秀忠は武がなかったが、内政については心得があったため有効性を気がついていたらしい。
忠吉は領内の発展に貿易が絶対必要と考えていたので水銀燈の行動を気にしなかった。
「また来るわ。」
去り際に水銀燈はそう言った。
【東雲グループ】
「1から作ったから滅茶苦茶時間がかかったよ・・・。」
時代を数百年間先取りした銑鋼一貫製鉄所と石炭発電所、バイオコークスの製造所の建築をしていた。
「アラスカ銀行や政府の銀行、他の財閥から借りまくった金を返せるよ・・・やっと。」
これにより東雲グループの業績は一気に回復・・・いや、発展したが、他の財閥の借金返済として設計図を売却したため、東雲式銑鋼一貫製鉄所、石炭発電所が各地に作られることとなる。
【SB】
「東雲はがせさんがやってくれた!!これで更に良質の鋼を使った武器が造れる!!」
武器関連も影響は連鎖する。
電気が発達したため、街灯に光が灯り、今までのハーバーボッシュ法等の科学分野の効率が上昇した。
SBが喜んでいるのは東雲式銑鋼一貫の中にある連続鋳造による納期短縮が本当は嬉しかったようだ。
【地獄 四季映姫の部屋】
四季映姫は北邦に関するレポートを読んでいた。
「・・・文明発展がモザイク過ぎる・・・。」
戦艦に関してはほぼ最下位、農業は別次元、政治の熟成もほどよい、武器は1世代前、戦術は最先端、国民意識は高い。
「・・・まぁ楽園にはなってるわね。」
「映姫さま~宮古芳香が購入した惑星の状態です。」
「・・・まだ都市ができたくらいですね。まぁ監視は続けましょう。」
バン
「四季映姫様!!一大事です!!」
「どうしました。」
「地下ラボのフロアC-11号室にて作業中の旧大日本帝国の亡霊が一斉に放棄、フロアC全般に普及し、警備用のキュベレイが1台略奪されました。」
「ふぅ・・・鎮圧しなさい。」
「更に悪い知らせです・・・実験中の牧瀬紅莉栖博士、岡部倫太郎博士、橋田至準教授以下大日本帝国陸軍亡霊4名がキュベレイと共に異世界に・・・。」
「あぁもう。私の管轄外でしょ・・・トロツキーに連絡しなさい。」