【青森城】〔西暦1609年春〕
青森城下の拡張整備が開始された。
今まで武器の購入として北邦に払っていた代金が戦が無くなったので削減することができたのだ。
その予算で人で溢れた青森城下の居住区と商業区の整備をすることで堺並みの都市を目指したのだ。
「小学校の増築、評定会用の鉄骨のビルの建設・・・豊かになっただな。」
元から青森に住んでいた初老の男性は孫の手を握ったままそう呟き、平和な国にした斎藤家と豊かにしている評定会を愛した。
【江戸城】
逆にこちらの三代目・・・竹千代は山積みにされた弟国松の贈り物を見て泣いていた。
竹千代は母であるお江に愛されず、お江を溺愛していた二代目将軍の秀忠も次第に国松を愛してしまったがために竹千代は孤立した。
また、国松は小さいながらも顔立ちも良く、頭も良かった。
対して竹千代はお世辞にも顔は良いとは言えず、運動音痴であった。
「三代目はダメだな。」
譜代や旗本、御家人は斎藤家の三代目である龍元のことを言いつつ、暗喩で竹千代のことを馬鹿にした。
「・・・。」
そんな家光の姿を斎藤福(以後お福)は母親のお江の代わりに愛情を注いだ。
「竹千代様、斎藤龍興殿より巻物が贈られてきましたよ。」
「・・・爺か。」
龍興とは3回しか会ったことは無かったが、家光のことを馬鹿にしない数少ない大名でもあり、激動の戦国時代の織田、豊臣、徳川の3傑を見てきた唯一の人物でもあり、贈られてくる書物を大切に読んでいた。
「・・・耐えることができる者が最後は勝つか。・・・国松は甘やかされて駄目・・・龍興殿の書物は良いな。俺へのダメ出しもあるが・・・的を得ている。しかも今は武力よりも文治の時代・・・頭の時代か・・・。」
「お福も見ております。竹千代様、今日はどうしますか?」
「江戸城下の地図を見せてくれ・・・あと筆も。」
ただ、竹千代も将軍になったらどうしたいかという考えは存在した。
「江戸の巨大貿易港と造船所を作りたい。」
「金平糖も置いておきますよ。」
「ありがとうお福。」
まだ5歳ながら頭のキレはピカ一な竹千代であった。
【青森城下】〔時間は戻り西暦1607年冬〕
織田有楽斎が城下にて茶道の私塾を開校。
これにみさお、信長、こなた、五和、池田ァが臨時教師として参加、更に・・・
「ビクビクビク・・・パァ~旨い!!やっぱり青森産と京都の酒は旨いぃ!!」
貴方の背後に這い寄る軍神こと生涯独身上杉謙信・・・現在はニャル子と名乗っている残念系美少女もそこにいた。
謙信がニャル子なのは調べるほどに戦術が謎過ぎるから