とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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で、幾年過ぎる

【江戸】〔西暦1632年冬〕

徳川秀忠が死亡し、家光の親政が開始される。

 

「徳川8家の召集をおこなう。」

まず家光がしたのは徳川と名前がつく家康の血縁7家の召集であった。

秀忠の治世の時に秀忠の兄秀康の長男忠直に徳川の苗字が与えられ、7家に加わっている。

そんな忠直の福井藩(21万石)に秋田藩(50万石)水戸藩(25万石)紀伊藩(55万石)尾張藩(61万石)これに自身の息子であり、他家に送られたものの、家光は旧最上領の酒田藩(20万石)因幡国の鳥取藩(15万石)が7家である。

家光はこの7家を各地方の監視役として改めて任命し、幕府として期待した。(酒田と鳥取はまだ期待できないが)

 

「次は・・・斎藤の爺と伊達の爺を呼ばねば。」

 

〔数時間後〕

 

「「上様、私めになんのご用で?」」

 

「楽にせよ。人払いは済ませておる。」

 

「んじゃ、楽にするぞ。」

政宗は老人となっても覇気をまとった戦国の大名であった。

 

「ふぅ。なんで俺は長生きしてんのかね。」

そして龍興である。

85に迫り、三英傑を生で見ている人物であり、さらにはその3人に戦で勝っていた。

また政治にも強く青森という極寒の地を貿易と米の品種改良(と思われている)、新農法で豊かな土地にした天才である(と家光は思っている)。

 

「内政について考えていてな。なにか案は有るか?」

 

「したらば」

政宗を龍興が制止させる。

 

「上様、なぜ外様である我々に言うのですか?まずは譜代に聞くのが順序かと。」

 

「・・・一部を除き堕落した譜代に聞くのならば有能な外様に聞くのが筋である。また、北邦と貿易しているが、いつ戦になるかわからない状態なのに大坂での譜代の活躍を聞くと・・・な。」

秀忠は死ぬ間際まで譜代を信用せず、一部の血縁者と独裁により政治をおこなってきたが、家光は独裁者の器はなかった。

そのためこうして外様や親族に頼っているのだ。

 

「・・・我々は何も言ってないことにしてくだされ。・・・北邦と大韓は軍縮をおこなっており、数百年は攻めないでしょう。まず変えるとするならば農法、次に工業、次に鋼と船の量産、最後に武器。これは鉄則としてくだされ。」

 

「俺は内政だけでなく貿易の拡大をするがな。残念だが俺の仙台藩は農業国だから青森みたいな国力はないが、港を整備したことで食料が足りない地域に輸出することが可能だ。今の日ノ本もうちと似たり寄ったり。だから売れる物を売って金にしてそれで技術を買い、内政に費やす。」

 

「農法に関してなにかあるか?」

 

「うちの職人が北邦からからくりを輸入したらしく、それが田畑を耕すのに良いらしい。詳しくは後日に現物を見せましょうぞ。」

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