とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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フランスとソ連の飛躍

【欧州】〔西暦1636年春〕

三十年戦争・・・新教勢力対ローマ・カトリックとの大戦争である。

イギリスとスペインはそれぞれ海軍国として小規模な海戦をほどほどにして仲間に武器を売り付けて利益を上げ、お互いは紳士協定で南米はスペイン、北米はイギリス(メキシコは除く)と密約を結んでいた。

・・・で、全力で殴りあった神聖ローマ帝国の諸侯の領土は荒廃し、バチカンは北邦の十字軍で失った教徒を戦争の激化で取り戻すことができた。

・・・で、フランスはこの間はほとんど武器を売り付けたり、少数の義勇兵を送るだけにとどまった。

それだけ十字軍の疲弊が大きかったのだ。

フランス王朝ブルボン家は疲弊しきったフランスを見て史実のような散財をすることはできないと、節制と産業、軍の3つを掲げて王となった。

そのため軽工業と火薬の生産力は史実の2倍にもなっていった。

囲い込みもその影響でおこっており、イギリスの様な土地が貧しいことによる産業革命ではなく、国自体が貧しいことによる産業革命の土壌が出来上がりつつあった。

 

【ソ連】

ポーランド王国はこの時期に西へと領土の拡張を開始していた。

ソ連とポーランド王国の間には空白の地域が存在していたためだ。

ソ連上層部はその空白部を組み込もうとしていたが、サヤカ議長の号令でインドへの介入以外は内政に全振りであった。

無理な軍拡をしなかったこと、日々豊かになり飢えと無縁の生活、政府が配給してくれる生活必需品の数々・・・愚民ゆえに日々全力で働いたのだ。

結果として第一期と呼ばれる社会主義の正否を別ける期間を北邦、モンゴルとの貿易と周囲に侵略主義を掲げる敵国がいなかったこともあり成功という結果になった。

 

「第二段階への移行を宣言する。」

次は労働者の質の向上である。

学を与えることと、軽工業重視を目標とした。

ただし少しずつ軍の拡張も開始する。

 

「・・・北邦やモンゴルとは利害が一致する限り友好を維持しよう。狙うはウクライナとポーランドの穀倉地帯・・・ポーランドは独立国として残し、防波堤となってもらわなければいけないよ。」

広げた地図を指差してとある場所を指さす。

 

「ここら辺に武器工場を建てれば・・・まだまだ後になるけど・・・ウ!?」

・・・議会でサヤカが倒れ、ソビエトは次の議長が選出される。

サヤカは過労と疲労回復魔法の使いすぎにより魔力切れが同時に起こってしまったのだ。

 

「ソビエトはサヤカの意思を継いで教育に力を入れよう!!」

それは転換期となる。

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