とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ナポレオン1世

【西暦1800年冬】

独裁者となったナポレオンはルイ14世からおこなわれていた産業改革・・・後世では産業革命をフランスで完成させる。

北邦、イギリスに次いで3番目の産業革命に成功した国である。

この2年後には大韓民国、日本も続く。

 

「内政ばかりしている暇がないのが一番困ったことだ。」

 

軍に関しても砲兵と徴兵制を用いた画期的な軍は無煙火薬の運用によって質だけなら北邦にも勝てるほどの軍を作ることに成功した。

これにより対仏大同盟を粉砕し、神聖ローマ帝国の半分、北イタリア、アフリカの北部、中部を支配する強国となる。

共存を選んだスペインは遅れること5年後に産業革命に成功し、イギリスとの南北アメリカ大陸において貿易競争を激化させ、フランスは支配地域による半ブロック経済に移行していった。

 

「困ったわ。売れるは売れるけど、貿易による利益は前のようにいかないわね。」

経済の支配者水銀燈はフランク大統領の閣僚から漏れ、代わりに北邦銀行の総裁をしていた。

 

「緩やかな成長戦略の破綻が痛かったわ。あのまま真紅が大統領なら何年後になるかわからないけど軍の再編は完了できたわ。・・・まさかあんな事件で下ろされれとはわからないものだわ。」

事実上真紅の大統領辞任は軍部、政府上層部にとって誤算であった。

 

「フランク大統領は重工業の発展を目的にしているのはまだいいわ。問題は造船よ。任期中に大規模なドックを10箇所つくり、クリッパーの装甲化、海軍の拡張に乗り出したけど、それだと大韓民国の利権にガッツリ食い込むわ。・・・頭が痛い。」

悩んでいたのは水銀燈だけでない。

陸軍の佐天も悩んでいた。

 

「機動戦術の放棄・・・愚策すぎるでしょ。」

塹壕戦術重視、列車砲の数の削減、防御重視のため縦深戦術理論の改竄・・・。

縦深戦術理論は塹壕戦術重視として名を馳せていた旧南方将軍も大反対し、現在は閑職に回され、真紅時代の参謀も4割りが予備役にぶちこまれ、フランク人事と呼ばれる無血粛清がおこなわれていた。

佐天は上の粛清により空いたポストに座ったが、組織の再編で忙しく、優秀な将軍を教官に当てるなど大統領の逆鱗に触れない程度に士官育成に努めた。

しかし、このフランク人事が外交的に致命傷となる。

 

「・・・白人こそが至高!!我等KKKの名の元に鉄槌を!!」

第一次アラスカ紛争。

アメリカの武装KKK団員約20名が国境近くの学校を襲撃し、生徒7名を殺害した事件から発展した局地戦にてアラスカ第11連隊が敗北したのだ。

ここからアメリカ戦争が始まる。

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