とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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次への一歩

〔数分後〕

女の子の体についた注射の痕が綺麗に消えたのを確認した私はトラックから外に女の子を抱えて家に戻った。

すると水銀燈が金糸雀を慰めていた。

 

「終わったのじゃ。この子はこれで大丈夫じゃ。」

 

「ありがとう芳香・・・。」

 

「お母さま・・・この子は生きているのですか?私達みたいに死体が動いているのですか?」

 

「・・・色々調べたら私達と同じキョンシーじゃな。・・・本来なら死産じゃが金糸雀がキョンシーだから何らかの影響でキョンシーになったと考えておる。」

 

「金糸雀が言っていた男の子が灰に変わったのはなぜなの?」

 

「おそらく拒絶反応・・・もしくは何かの過程でキョンシーになり損なったとしか・・・言えないのじゃ。」

 

「・・・暗い話はこれぐらいにしてほしいのかしら。カナは残ったこの子の名前を早く決めたいのかしら。」

 

「そうね。金糸雀は何かあるの?」

 

「苺みたいに頬っぺたが赤いから苺を入れたいかしら。」

 

「・・・雛苺はどうじゃ?雛は小さな子を表し、さらに雛というなんにでもなることができるという意味も込めて・・・どうじゃ?」

 

「雛苺・・・あなたは雛苺かしら。」

金糸雀は眠っている雛苺の頭を撫でるのだった。

 

〔数日後〕

金糸雀は雛苺の育児で少しだけ農作業を離脱したため、私と水銀燈に負担がかかった。

 

「ロボットは金糸雀が言ってたことを考えてまた岬に行かしておるから・・・きついのじゃ。」

ここらであることが問題になった。

塩の不足だ。

 

「うむ・・・ダメじゃ。思いつかぬ。」

塩の製法は知っているが労働力的な問題で無理と判断し、仕方なく残ったもう1体のロボットに海で魚を釣り、干物にしてくるように命令し、持ってきたまま使っていなかった自転車のタイヤを抜き取り、リアカーをつくって中に入れ物になりそうなのを片っ端から詰めこんだ。

 

「頼んだのじゃ。」

これにより負担は激増し、夜な夜などう負担を減らすか考える日々が続いた。

 

〔夏〕

魚の干物により塩の消費が抑えられるようになった頃、ロボットがまた死体を背負って帰ってきた。

今回は男がストレス性胃腸炎の悪化により死亡、女は心筋梗塞で亡くなったらしく目だった外傷はなかった。

 

水銀燈と金糸雀に誰か聞いたところ翠という少女で病弱だったらしい。

男は狩人だったが罠を仕掛けるタイプだった。

 

「労働力じゃ!!」

そんなこと関係ないと労働力問題であまり寝てない私は深夜のテンションで儀式を開始。

呪文を2回も噛むミスをしたものの無事成功した。

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