【商東】
イギリス諸国の参戦により作戦は崩壊し始めた。
まずスペックの劣るウェストランド・ホワールウィンドという双発戦闘機に奇襲効果があるとはいえ、5対1のキル数で負けてしまい、全体の半分が墜落もしくは大破したことにより制空権がどんどん奪われてしまったのだ。
さらにイギリスはフランスという大国から自国を守るために作り出したマチルダII歩兵戦車の保護国がライン生産できる使用にしてあり、マチルダⅡ600両が側面に突っ込んで来たため、パートナー1はなすすべもなく破壊され、武器を放棄しての撤退に移っていった。
「神塀閣下・・・作戦は失敗です。現在国民のアラスカに避難させることには成功しました。司令部もアラスカ司令部と合流させ、そこで機会を待ちましょう。」
「・・・損害を教えてください。」
「パイロットは撃墜後、回収が完了していたので死者はいません。しかし、歩兵と砲兵はとにもかくにも、機甲師団は車内にて蒸し焼き状態になり、完全消滅が7207名、再生不可能の傷害を負ったのは1397名です。」
「・・・義肢の予算書を回してください。移動だい書きますから。」
〔1か月後〕
ワシントン州の奪還によりアメリカは講和派が主流となり、北邦は和平を時間稼ぎとして新設された外交省にその役目を与えた。
「間に合わずに申し訳ない。」
「佐天元帥・・・自分が不甲斐ないばかりに申し訳ありません。」
「・・・お互いに謝っても仕方がないな。問題点を話していこう。」
「はい。」
アラスカ司令部では佐天が総司令官として防衛戦線を構築し、イギリス諸国の攻撃を撃退した。
そこからすぐに反撃はしないで力を必死に蓄えていた。
「元技術者のワシからも意見したい。」
「両津中将、何か案が?」
「戦闘機に関してはワシの設計したR-1を量産すればなんとかなる。あと、調べてわかったが、1式真中のエンジン配置だと致命的な欠点も見つかった。ボコボコ撃墜するから調べたが、火薬の粉がエンジントラブルを起こしていた。頑丈なエンジンだから飛んでいたが、速度が少しずつ減速していき、最終的には時速490キロまで落ちる。それを改良することと複座にし、2人乗りかつ防御力を上げれば時速550キロ台でも戦術爆撃機としては使い得ると思っている。」
「そんな欠点が・・・。」
「早急に対処する。」
「戦車と兵器に関して意見があります。」
「夜神月技術少将発言を許可します。」
「問題点を洗い出した結果、防御力がないこと、機動性が悪いことが欠点のパートナー1に対し、佐天元帥が持ってこられた試作戦車00は時速こそ25キロと遅いですが、155mm砲と7.96mm機関銃に他国より遅れているとはいえ砲塔循環リンクを搭載し、88mm砲の直撃も耐えることができるチタン合金装甲、傾斜装甲と、集団で戦うのならこれほど最適な戦車はないでしょう。」
見た目はソ連戦車のKV-2に似ているが、さらに側面や正面の装甲を厚くし、後ろにエンジン保護用の鉄の網が張られていた。
「コストはどれぐらいだ?」
「パートナー1の30倍になります。」