コストの件は激論となり、実験部隊の成果次第ということになった。
「とりあえず今有るもので何とかしましょう。パートナーは装甲を外して別の装甲にして組み立て直す。箱形では防御力がないから傾斜装甲と待ち伏せ戦術で現在は対応しましょう。」
以後パートナー1は駄作という位置づけが決定し、開発したSBは社運をかけた、他の企業は市場に食い込むためにあの手この手で戦車と航空機を開発していくことになる。
【政都】〔8月21日〕
「・・・戦争が始まってから約半年・・・局地的な勝利は多々あるが、戦術観点、戦略観点では負け続けなのじゃ・・・アメリカか。やはり手強いのじゃ。」
総力戦に突入し、軍はどんどん肥大化していく。
既に25万人編成の地方軍が第1から第6と150万人を編成完了していた。
「戦車がここまで強いとは・・・運用にも問題があったとはいえ1000単位で破壊されておる。敵の戦車はほとんど砲兵が仕留め、戦車を破壊するために大砲が駆り出されるため戦術が破綻する・・・か。最悪じゃな。・・・ドイツから中古戦車を叩かれるの覚悟で購入するかの。」
いままで散々負け続けのことを強調していたが、他国より圧倒的に進んでいる軍事技術もいくつかある。
レーダーやコンピューター関連(トランジスタ式を採用)、無線関連・・・自動小銃である。
自動小銃は戦車を貫通する威力はないが、他国より10年、20年先の銃を開発することに成功していた。
量産性はアサルトライフルより劣るものの、射程、精密度、連射力、故障率の低さは圧巻であり、扱いやすさと互換性も高かった。
この芳香銃と呼ばれる銃が配備されれば選曲を逆転できると思っているため悲壮感はあまりないのだ。
「ドイツもそろそろ頑張るじゃろ。」
【大ドイツ】〔8月30日〕
計画を前倒しにしてヒトラーはチェコスロバキアのズデーテン地方を編入していた。
「総統閣下、北邦の友人から取り引きが来ています。」
「うむ。」
ペラペラ
「国防軍に回せ。嬉しい取り引きだ。」
「は!!」
ドイツの違いはSSが無いこと、軍の年功序列が崩壊しており、現在はマンシュタイン、グデーリアンの2人が機甲師団を、老人達は歩兵を率いるという役割分担が完成し、祖国のためにユダヤの共存を意識し、グレーナー元帥が総司令官をしていた。
「資源と自動小銃を渡すから戦車を寄越せだと・・・北邦の老人もしたたかですな。」
「Ⅱ号戦車Gを渡してやれ。余ってるのはそれぐらいしかないからな。」
「は!!」