とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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陸の休戦 海の継続戦争

〔12月14日〕

アラスカは氷に閉ざされ、自然と両軍は休戦となる。

しかしながらそれは陸だけであり、海での戦争は続いている。

アメリカ海軍の動きは比較的おとなしかった。

理由として、海軍大国である大韓民国と大日本帝国が近くにいたからである。

2つの国が万が一、作戦行動中に参戦すれば、袋叩きに会う可能性が高かったことと、北邦に海軍の攻撃があまり意味が無いことが判明したためだ。

北海道の政都は射程外であり、最大の金融都市の札幌は日本海側である。

中規模の町が太平洋側にもあるが、近くには軍事基地が存在し、参戦当時のような奇襲も大打撃を与えることはもう無理である。

日本海側に回ろうとすれば千島列島の基地から砲撃されるし、日本海に出ようとすれば大日本帝国や大韓民国が警戒するため上東海道の工場ベルトに打撃を与えることは出来なかった。

そのためアラスカに攻撃をするのが海軍の役目だが、物量で迎撃してくる1式真中改に戦艦はともかく、駆逐艦、巡洋艦の撃沈数が増えていた。

冬の間の北邦は閉じ籠るしかできないことから、フランスの絵師が虎に噛みつかれながらも甲羅で身を守る亀が描かれた。

 

【北邦政府】

 

「今上天皇との会談は成功じゃな。いきなり宣戦布告はないじゃろう。」

 

「お疲れ様ですぅ。」

 

「悪いのう・・・翠星石。」

 

「しかたねーですぅ。で、どうするですぅ?」

 

「それは私から・・・。お母様・・・いや、大統領閣下、まずは大統領閣下の支持率ですが、99%で残り1%は移民の一部です。反対者は袋叩きに合うくらい支持されてます。」

戦時のため銀行は全て統一され、水銀橙は財務大臣に戻り、臨時統一銀行総裁にはフレンダがその職に就いた。

他にも色々と戦時のため統一された。

まぁ大企業は膨大な利益を得ることができる代わりに中小企業に最新技術を渡さなくてはならないため、損得半々という感じである。

 

「内務省からは特にない。」

 

「外務省からはドイツとの同盟強化ですね。1年以内には動くようなのでフランスとスペインはなんとか直接戦争は回避できそうです。」

スペインもICで例えると400近くあり、しかも3個艦隊を保有している海軍大国である。

 

「ナイスなのじゃ!!」

 

「農林水産省から報告ですぅ。漁業はやはり制海権を取られてから低下ぎみですぅ。しかし、最新の養殖技術でストップさせてるからこれ以下にはならねーですぅ。主力の農業もアラスカの一部で打撃を受けたですが、まだまだ自給率100%を超えてるですぅ。畜産も同様ですぅ。」

 

「工業省から報告するのー。兵器の生産力は約3倍程向上したの。また、マザーマシーンの作成によるによる製造ラインの簡略も進んでいるの。」

 

「諜報部は引き続き世界の情報を集めます。」

 

「頼んだのじゃ。」

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