とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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疎開 2

大日本帝国の紺碧会の計算違いがあった。

1つは北邦にまだ余裕があるだろうということである。

現在輸送網を振る活用してアラスカに集結している780万人、それに配るための弾薬も銃も物資もまだ足りないのである。

さらに戦車や軍用機はもっと数が足りてなかったのである。(トラック 無限起動付きは余るほどあるが)

2つ、国民性を間違えていたのである。

温厚で能力は全てにおいて高い感情よりもモラルを重んじると思われているが、キレたら何よりも優先して社会の敵を攻撃する民族である。(よく民主主義ができたな)

この2つの誤算は日本だけでなく、世界を巻き込んでいくこととなる。

 

 

【北邦政府】〔1月8日〕

 

「政府のデータの疎開は開始するのじゃ。場所は上東街道の新京(満州の中心部よりもやや南の位置)とアラスカの東都に。どちらも巨大銀行がある場所だから金融麻痺になることは無いじゃろ。・・・また、人間の疎開を急がせるのじゃ。キョンシーを中心にここで抵抗の構えをとる。・・・しかし翠星石は最高の仕事をしてくれたのじゃ。地下農業プラント計画を・・・。」

農業生産高を上げるために地下鉄の要領で地下50メートルと地下100メートルの硬い岩盤がある場所を利用し、柔らかい地層をくりぬいた巨大な地下空間を人工的に作り上げていたのだ。

地盤沈下や崩落が起きないように上には国営の農業実験用の畑しかないため被害も少ない。

今回はこの地下空間をシェルターや武器庫(火薬類)をしまうための施設に改造中である。

 

「これ以外にはどうしようも・・・」

 

ジリリリリリ

電話が鳴り出す

 

「なんじゃ?」

 

『北海道に日本軍2個師団に上陸されました。・・・場所は知床半島。』

 

「知床半島じゃと!?」

 

『対策はうつから政治を任せます。』

 

「わかったのじゃ。」

 

ガチン

 

【知床半島】

 

知床半島は突出部であり、要塞化されていたのだが、長門級戦艦の超長距離精密射撃に一部穴が空きそこから上陸されたのだ。

2個師団だが、600両の戦車が附属されており、なかなかの火力である。

その戦車は五式中戦車改と呼ばれ、75mm砲を装備しており、現在の北邦戦車では普通に貫通させられ、北邦戦車でも試験配備中のHEAT(対戦車榴弾)か155mm砲でしか貫通しない防御力を持ちながら時速48キロで走る化け物戦車であった。

 

「出撃!!待ち伏せに気を付けろ!!」

日本軍の攻撃により要塞の約3割りが無力化され、一気に政都に迫ろうとしていた時に地獄が始まった。

 

「ふひひひ。」

 

「あぁぁぁ!!」

キョンシーの不死身によるゾンビアタックである。

殺しても殺しても復活して銃撃してくる彼女達に百戦錬磨の日本軍も恐怖のドン底に落とされたのだ。

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