〔5月1日〕
北邦がカナダを半分以上占領したニュースは世界を駆け巡った。
日本は海上封鎖を強固なものにするため、一連の海軍軍縮条約破棄を宣言。
これに伴ってアメリカ、フランス、スペイン、イタリアも破棄を通告。
イギリスと大韓民国だけとなり海軍軍縮条約は完全に破綻することとなる。
そして、イタリアはアルバニアを併合、ドイツはデンマークに宣戦を布告。
フランスは戦時体制移行を宣言。
フランスとスペインは第5陣営として同盟を結び、パリ、バルセロナ、ニューメキシコのスリーポイント線を発表。
イタリアはこの動きに地中海の安全を損ねるとしてドイツと枢軸同盟を締結する。
日本は海上封鎖を効率化するためイギリスと日英安保条約を締結、アメリカとも不可侵が結ばれる。
ソ連はフィンランドに大規模工場郡を作ることを発表。
ノルウェーがイギリスを盟主とする連合に加盟。
一気に欧州の戦争の危機が迫る。
【大ドイツ 国防軍】
SSがないこのドイツ国防軍はグレーナーを中心とした陸軍による戦略が練られていた。
フランスをどのように殺すか・・・それだけを必死に考えたドイツはフランス以上に機甲戦力の効率運用を考え、グデーリアンが提唱する電撃戦にマンシュタインの提唱するルートBをもとにした戦略と、前線にて戦車の恐怖を身に染みて味わったヒトラーは北邦に送ったⅡ号戦車G型が発展改造されたL-2を見て、これをもとにしたレオパルドという軽戦車が開発され、Ⅲ号戦車と並んで戦争初期の主力として活躍することとなる。
「・・・しかし、総統はポーランド人にうらみでもあるのか?目の敵にしているが。」
「総統は前の大戦でポーランド人に狙撃されたらしい。後ろから。」
「末期の時だな。」
「それからポーランドは滅ぼさなくてはいけないと呟くようになったからな。」
【日本】〔5月11日〕
抵抗むなしく東北は北邦軍100師団に占領された。
玉砕攻撃は天皇が許さず、それにより死傷者は5万人以下に抑えられ、北邦上層部と日本上層部の間で日本本土の攻撃禁止区域、戦略爆撃の禁止が定められた。
日本は講和に向けた動きが始まる。
【ソ連】〔5月30日〕
北邦とアメリカの戦争により目まぐるしく変わる兵器の進化にソ連は新型戦車としてT-34の開発を着手する。
世界最大規模のソ連空軍はソビエト陸軍同様に北邦に観戦武官を送ることを決定し、世界規模の争乱に備え始めるのであった。
「同志スターリン・・・トロツキーは見つかりましたか?」
「いや、まだです同志サヤカ。」
「急ぎなさい。世界革命等、ソ連を破綻に導く悪ですよ!!」