【ワシントン州】〔10月5日〕
「試作パートナー4部隊前に。これより実戦にてその性能を生かせるか試す。健闘を祈る!!」
「「「ウラー!!」」」
時速35キロでパートナー4が20両動き出す。
結局計算上前面390mm、側面300mm、背面290mmの400mm以上になったのは砲の接続部分の490mmだけだったが、155mmの主砲に高速電算機も積むことができ、兵士達から簡易司令部という愛称でよばれることとなる。
そんなパートナー4は目標のヘビータンクが蛸壺戦術で待ち伏せしているのをたまたま発見する。
相手にも発見されたが、ヘビータンクの76mmの主砲ではどこも貫通せず、パートナー4が1200メートル先からの射撃はヘビータンクの砲塔に直撃し、HEAT弾が砲塔ごと抉りながら貫通した。
随伴していた歩兵が周囲を掃討し、ヘビータンクの撃破判定に近づくと、砲手は抉れた砲塔と一緒の場所に上半身があり、下半身は車内でミンチになっていた。
他の乗務員も頭が割れていたり、椅子に体がめり込んでいたり、肉片だったりと地獄のような光景だった。
そのパートナー4は小隊として偵察のL-3と合流し、その日だけで6両撃破する大戦果を得てエースとなる。
パートナー4の有効性が立証され、ST-2ができるまでの繋ぎとして量産されることとなる。
そんな中、アメリカはイギリス経由である物を購入した。
A-20・・・T-34の前に量産された現段階のソ連の最多戦車である。
T-34のコスパが予想よりも良く、年産1万台ペースで作られているため余りつつもある戦車がこのA-20だった。
このA-20をアメリカは76mm砲に交換し、パートナー4以外の戦車に対して有効射撃できるだけの攻撃力を持つ戦車を格安で手にいれたのだ。
カナダ軍は現在A-20が主力でM4シャーマンが次と自国戦車がごく僅かという悲しいことになってしまったが・・・。
予想外にも予算を獲得できたソ連は赤いナポレオンことミハエル・トハチェフスキー元帥の北邦の縦深突撃を更に完成させたものを作り出そうとしていた。
そもそも北邦の縦深突撃理論は不完全のまま各戦線で繰り返されたが成功例が2つだけであり、残りは全て失敗で、トハチェフスキー元帥は日本におこなった立体挟撃の方が国に合ってるという見解を示すほどであった。
しかし、ドクトリンをいきなり変えることはできず、戦術面を変えることで縦深突撃を完成させようと北邦上層部は考えるようになり、試行錯誤を繰り返すのであった。