とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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国家方針 緊急軍需工場法

〔9月11日〕

背後のソ連にて不審な動きがあることが判明したため、ソ連に刺激しない範囲で上東海道のみに集中している軍需工場を農南にも作るよう法案を可決した。

鉄道網は整備されているので部品や物資の輸送はスムーズにおこなわれ、効果が現れるのは12月20日以降になるようだ。

 

「しかし、アメリカも中々折れんの・・・メキシコでも引き込むかのう?」

 

「戦略的には良いかもしれないかしら。ただ、メキシコは炎上しやすいから国境を接した瞬間からマフィアが侵入してくるかもしれないかしら。」

 

「後のことを考えると止めた方が良いと言うことじゃな?」

 

「そのとうりかしら。」

 

「なるほど・・・総司令、速成訓練による予備役だった者の現役復帰はどのくらい軍に貢献しておるのじゃ?5000師団計画を決定した者として把握したいのじゃ。」

 

「現役の者より可もなく不可もなくですね。元々銃社会のため銃の扱いがわからない者もいないし、人間工学が他国より発展しているから銃本体も使いやすいってのもあるんやけど。長時間の共同作業も淡々と従うから軍としては最高やな。」

 

「ならよかったのじゃ。・・・雛苺、ドイツに輸出する兵器の増産は可能か?Ⅵ号戦車の輸入計画があるのじゃが。」

 

「Ⅵ号の話は聞いてるの。簡略化したのなら量産は可能だと思うの。」

 

「・・・となると、輸入するだけしてみるかの。潜水艦で輸入になるから錆びるかもしれんがな。」

 

「輸送潜水艦を使うと良いの。それなら普通に内部格納庫に入ると思うの。」

 

「しかし燃料が持たないのじゃ。」

 

「うにゅ。」

 

「ドイツの潜水艦に期待するしかないのー。」

 

「ところで大統領はドイツがどこまで戦えると思ってるん?そこはっきりせな。」

 

「何事もなくいけば1947年くらいまでは戦えるじゃろう。しかし、欲を出してフランスに大攻勢をしたら3年は縮むじゃろうな。背後から一撃があればもっと厳しいと思うがの。」

 

「背後というとソ連?やっぱり不穏な感じがあるん?」

 

「戦時でもないのに兵器の生産量がおかしいのじゃ。更新の時期ではあるけど明らかに軍拡のレベルじゃ。中東に進出するのなら手を出さないけどこっちかドイツの可能性があるのじゃ。」

 

「経済界はなるべく早くこの戦争を終わらして欲しい。軍以外の産業の停滞は経済の鈍化を招くわ。これが続くと発展なき冬の時代になってしまう。」

 

「真紅の言うことも解るがまだまだ時間がかかるのじゃ。少なくともあと5年は続くのじゃ。」

 

「・・・わかったわ。説得してくる。」

 

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