【ルール地方 前線】〔10月17日〕
彼はH・D・ムースタッカド少将、フランス帝国の若きホープである。
過激な発言の数々はフランス国民を奮い立たせ、ドイツの攻勢を何度も退けた名将である。
「少将!!ド・ゴール閣下から電文です。」
「読みたまえ。」
「は!!この地方は少将に任せる。私の脇を頼む。だそうです。」
「そうか・・・そうか!!ド・ゴール閣下に電文を頼む。任されました。とな!!」
(・・・閣下、命に代えても守りましょう。)
「聞きたまえ、諸君、背後はフランスだ。左右はフランスだ。前は敵だ。最高の仕事になるぞ、君らは英雄になる可能性を与えられたのだ。見よ!!大量の女神達を。黒くて巨大で実に美しい。・・・ドイツを潰す。虫けらのようにな!!」
「「「オォォォオオ!!」」」
フランスはガムラン総司令を中心に北部フランスをペタン元帥が防衛し、中央部がド・ゴール中将、ドイツ占領地をムースタッカド少将、南部をその父親のカステルノー元帥、イタリア遠征軍をド・ゴール親衛隊とも言える将官が完全防御体制に移っていた。
ARL40も前線にてドイツのⅤ、Ⅵ号戦車と激しい戦いを続け、練度が上昇しつつあった。
「だが、足りない。ドイツは止まらん。」
マックス少佐はそんなフランス相手に圧倒し続けた。
白豚と呼ばれるくらい太った体をⅥ号に押し込んで指揮をし続けた。
「建物を遮蔽物として50度の角度で豚飯だ。ティーガーは抜けん。そんなロマンの欠片もない主砲ではな。」
ガン
「8号車、前進しろ、そのまま左の建物を砲撃して崩せ、我々は横から回り込む。」
「敵の指揮官も中々だ。しかし、戦争はそれだけでは勝てないものだよ。見せてやろう。フランスのイカヅチを・・・ARL40。」
緻密に計算された戦場では最高の芸術的な戦闘が続けられた。
上空では制空権を取ろうと両軍の戦闘機が戦い、歩兵は機関銃を構え、敵の歩兵を倒そうとし、戦車は敵の戦車を潰そうとする。
大砲は後ろから対空砲火を続けている。
両軍でもトップクラスの将軍による攻防は少ない犠牲で戦場が更地になってなおも続けられた。
「「中々やるではないか。見えない敵の将軍よ。」」
【アメリカ】〔10月20日〕
欧州の芸術的な戦闘とは裏腹に、こちらでは最悪の兵器をアメリカが使用した。
青弾(ホスゲン 目や気管にダメージを与える)と黄弾(マスタードガス 神経毒)を使用したのだ。
(ガスは効かない。北邦人はな!!)
アメリカ軍の奇襲的な生物兵器使用は一時的な混乱を与えたものの、死者0で、油断したアメリカ軍が逆に返り討ちになるという結果となった。
「ナパーム弾の使用を許可するのじゃ。焦土にするのじゃ。」
報復の連鎖は加速する。