とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ヒトラリズム

【ベルリン】〔11月1日〕

 

ゴォォォォォオオ キキィ シュー

 

「シベリア鉄道は長い・・・か。ローマ街道よりも偉業だな。」

北邦共和国副大統領ネロ到着。

 

「ようこそおいでくださいました。総統がお待ちです。」

 

「うむ。すぐに行く。」

 

(見事・・・ベルリンはパリをも越える世界都市となった。緻密に計算された都市設計は北邦の大都市をも越える・・・か。うむ。観ているだけでもワクワクする。)

戦時中のベルリンでは軍人が行き交うが比較的に賑わっていた。

ネロは指定された場所で車から降りるとゲッベルス宣伝大臣の指示か音楽とともにハイル!!の掛け声やハイル北邦、ジークハイル、ハイル・ヒトラーと言う声も規則正しく聞こえてくる。

 

手を振ると歓声にそれがかわる。

ネロは最高の気分でヒトラー総統がいる総統府に歩いて向かった。

 

【ヒトラーの私室】

 

「ミス、ネロ時間通りの到着感謝するぞ。」

 

「ヒトラー総統、余も会えて光栄に思う。」

 

「「単刀直入に言う、同盟は続けるべきか否か。」」

 

声が被る。

一言一句同じことを言った。

 

「・・・ふふ。」

 

「これは傑作だ。」

 

「「最高だ。」」

 

「私は続けるべきだと思う。イギリスが全力を出せないからね。」

 

「こちらもだ。アメリカが本気を出せば勝利は無くなる。問題は・・・」

 

「「ソビエト。」」

 

「現状北邦から見ても総統から見てもかの国はフリーハンドを得ている。国際的な目を気にしながら自国が最高の利益を得れる瞬間を狙っている。」

 

「余もそうだと考えている。同盟は続けるで意見は一致したな。次に移ろうではないか。」

 

「直接話すと決めるのが早くて良いな。・・・Ⅵ号の輸出についてにしよう。」

 

「対価が欲しい。Ⅵ号は雛型だ。様々な戦車に進化する可能性がある。それに見合う何かが欲しい。」

 

「余の権力ではオートジャイロ機のK-00偵察機(北邦にて開発されたオートジャイロ機 搭載重量1.6トン、最高時速150キロ、空中では75mくらいで最高の性能が出せる。)くらいしか渡せないな。・・・しかし、貴国の持つ携帯ロケット兵器ならば地上戦力である戦車に対しての兵器になるのではないか?」

 

「オートジャイロ機・・・か、良かろう。あとこれを持っていけ。」

 

「これは・・・!?」

 

「余が描いたスケッチだ。良くできておろう?」

 

「なるほど、魔術にも精通していると思ったが・・・空想科学者だったとはな。」

 

「空想の超能力でも世界を変える力がある。栄光あるドイツを描けばそれが見えてくる。我が闘争はそれを見せるための媒体だ。どうだ?ただの売れない絵描きにして国を取った超能力者は?」

 

「ふふ、最高だ。これはありがたく受けとる。有意義だったぞ、絵描きよ。」

 

「貴様こそ皇帝に相応しい。」

ネロはヒトラーから青写真を受けとる。

ドイツの技術ではできなくとも北邦ならばできると感じたのだろう。

E-50とE-100の設計図を・・・。

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