〔約半年前〕
「新設第150中隊召集完了しました!!」
「・・・よろしい。やぁ、僕がのび太中尉だ。2等兵からここまで上がった成り上がり者だ。・・・君達はキョンシー・・・35名全てが僕より年上ということになる。目上を敬え・・・昔中華と呼ばれた国ではそう言われていたが北邦では完全な実力主義だ。ここにいる新兵諸君もわかっているだろう。」
丸ブチ眼鏡をかけた坊主の男が問いかける。
敬礼は崩さない。
野比のび太大佐・・・両津中将が隊を離れた後すぐに部隊が解体され、隊員全てが教官や部隊長に昇進。
その中でも約2年間の戦争でのび太中尉はずば抜けていた。
改造されたR-1に両津中将が瞬間的に速度を加速させる特殊ターボジェットは燃料がすぐ尽きるため補助的な役割であるが付属され、現在世界最速の戦闘機である。
・・・いや、だった。
両津中将が作ったエンジンは整備性が最悪で両津中将以外では最高のパフォーマンスを引き出すことが不可能であった。
その事に早くから気がついていたのび太中尉は30mmライフル砲をさらに改造し、30mmモーターカノンライフル砲として命中制度を向上させ、超長距離射撃を可能にし、日本の新三八弾を小型、弱体化させた気化弾を愛用し、アメリカ軍を大いに苦しめた。
綜合撃墜数297機、掃射にて36両の輸送車両、3両のシャーマンを破壊している。
そんなのび太の訓練は熾烈を極めた。
実弾訓練である。
キョンシーだからできる芸当だが普通はやらない。
それ以外にもアラスカ山脈のデリナ(約6100メートル)で低酸素訓練をおこなったり、30時間飛行訓練をおこなったりもした。
3ヶ月の促成訓練を完了する頃には新設第150中隊は熟練パイロットと同じくらいの力を発揮するようになる。
のび太はこの実績から、権力を掌握する前の両津中将が立案したパイロットの教育大隊(教官を教育するための隊)の大隊長に就任することとなる。
パイロットとして空を飛べる時間は少なくなったが、それでも時間を見つけてはスコアを伸ばしていった。
〔12月6日〕
良いところ無しであったイギリスがスピリットファイヤー等の新型戦闘機をカナダに持ち込むようになった。
カナダ政府もスピリットファイヤーのライセンス生産を始め、一部地域で互角の空中戦を展開し始める。
さらにイギリスは新型駆逐戦車チャレンジャーと新型駆逐戦車AT7を投入した。
チャレンジャーはST-1、ST-2以下155mm砲搭載戦車は全面貫通し、それ以外の戦車も側面や背面から撃破することが可能だったが、AT7はST-2とパートナー4のどちらかでしか攻撃が効かなかったが、足の遅さから歩兵のバズーカを集中的に叩き込まれることとなり、足回りを破壊され滷獲されることが相次いだ。