とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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フランスの猛攻

【ルール地方】

2月と冬であるがソ連に向けて大幅に部隊を引き抜いた影響で防御が薄くなったドイツ陣地にフランス軍が一大攻勢を開始した。

 

「ふはは!!見よAMX13 41とAMXM4mle.41の威力を!! 」

 

先行量産された軽戦車のAMX13と重戦車のAMXM4mle.を華麗に操るH・D・ムースタッカド少将はマックス大佐の指揮によって支えられていた戦線に穴をあけ、そこから雪崩のように入っていった。

 

「ん?他方面の軍が遅れているようだな。仕方がない。一時停止だ。」

 

この僅かな停止がドイツを救うこととなる。

 

「・・・おぃ、何の音だ?」

ムースタッカド少将の言葉に観測班はすぐに答えた。

 

「敵の新型です!!あ!!大砲の砲弾がちゃくだ!!」

 

「報告は最後まで言え。」

 

「砲弾が効いていません!!着弾数5、無傷です!!化け物戦車です!!」

 

「車両数報告。」

 

「大型3両、小型10両!!その他ティーガーⅠとティーガーⅡの姿もあります。」

 

大型はポルシェ社が開発したVK 41.01 (P) Ausf. B通称ハーゼ・・・野うさぎである。

小型はVK 41.01 (P) Ausf. A通称キンド・・・子供である。

どちらも試作機であり、量産数は戦争中100両と少ないが、あるだけをこの戦線にぶちこんだ。

 

「・・・あれは固いだけだ。砲は他の戦車と代わらないぞ。」

 

ムースタッカド少将は瞬時にドイツの新型戦車の火力不足を見抜いた。

 

【ソ連】

 

「なんだあれは!?」

 

一方こちらでは大量のパンターが投入された。

それは地面を覆うほどであり、この反撃はポーランド中部まで敵なしだったソ連軍が25師団が壊滅、12師団半壊、10師団が要再編成と進行が一時不可能の大打撃となった。

ドイツの指揮官は3人の悪魔であり、ルーデルは個人で367両の戦車、9機の戦闘機を破壊し、地方指令部を爆撃し、4名の中将以下将官12名の爆殺に成功した。

 

しかしデクレチャフ少佐は不機嫌であった。

 

「確かに共産主義社どもを撃退できたが、これでこの戦争の勝利は不可能になった。上手く遣り繰りしてあと4年が精々だろう。技術が停滞するな。」

実際兵器は新型重戦車の投入で世界より2歩先にいるが、フランス、北邦はドイツの影響で一歩後ろに、米英ソがその差を猛烈な勢いで埋めている。

 

「頼むから弾薬が半分以下の補給で攻勢命令だけはやめて欲しい。・・・無理か。」

 

「なァァァに不安そうなァ顔をしているゥ!!デクレチャフ!!」

 

「シュトロハイムか。我が祖国を思うとな。」

 

「なァに!!人造機械化兵団計画が終わればァ!!勝利は我々ドイツのものだァ!!」

 

(だといいがな。)

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