【カナダ】〔3月20日〕
ソ連の宣戦布告によりアラスカ司令部は急ぎ北アメリカを制圧するはめになった。
今までは敵の出血を与え、ガス欠を狙っていたが、一気に作戦が変更された。
方面軍を10個にわけ、カナダをまずは征服するために動いた。
「L-3、全車両で攻勢を開始、装甲車、輸送車も続け!!」
機械化された歩兵師団が25個単位で動いていく。
その後ろから122mm、155mm、20cm自走砲部隊が続く。
そして司令部や野外病院用の大型トラックが、最後に給油用のタンクローリー数千両、補給車両が重戦車ST-1、ST-2、パートナー4に護られながら進んでいく。
対空兵器は自走砲部隊の近くに集中的に配備されていた。
過去の戦訓を研究し、これだけ近代的な編成をすることができたのだった。
〔5月22日〕
フランス、ドイツ戦線はドイツが大きく後退したものの膠着し、ソ連は新兵の訓練および、損失した兵器の補充、アメリカは未だに去年に承った損害を回復できていなかった。
カナダはイギリスから送られてくる兵器を頼りに北邦の猛攻を防ごうとしたが不可能であった。
歩兵の質は圧倒的であり、戦車も速度重視だがバランスのとれた中戦車にイギリス産の戦車は足回りがあまりにも悪かった。
そして悪魔のように飛来する戦闘機や爆撃機を防ぐ力はもうなかった。
5月22日・・・2年近く戦い続けたカナダは首都オタワ占領によって幕を閉じた。カナダは亡命政府をイギリスに置いて徹底抗戦の構えだが、イギリスに渡せるものは旧式の駆逐艦数隻と傷付いた兵だけであり、事実上のリタイアである。
北邦は日本の統治とは全く別の統治方法を採用し、完全併合、カナダは西海岸側をカナダ州、東海岸側を工中、カナダの中部を工東と3つの州に別けた。
すぐに3つの州に産業プラントが設置され、内政が始まる。
【アメリカ】
前回と違い兵力があまりなく、様々な方法で戦争を煽っても国民はついてこなくなっていた。
ルーズベルトはこの状態に大変危機感を感じており何とかして北邦ととの講和・・・それもなるべく有利のを模索していたが、北邦側の返答は
《・西海岸全州の割譲
・五大湖の企業郡の株の51%を譲渡
・海軍の全船合計重量50トン以下
・陸軍は10万人以下
・海軍、陸軍の予備となる組織の新設の禁止
・海外利権の放棄
・賠償金 現物の金40万トンの譲渡
・軍の暗号技術の割譲
・KKK組合員をC級戦犯とすること》
ととても飲めるような条件ではなかった。