【北邦 農南 重慶郊外200キロ】〔5月30日〕
最終兵器開発計画始動。
物理学者百数十名、数学者数百名、博士号持ち工学者数十名、その他数百名の北邦の頭脳的人物達が集まって開発を開始した。
アメリカのマンハッタン計画とは違い、秘密の徹底はさせなかったが、場所が誰も住んでいない原っぱの真ん中なのでスパイ達も侵入しずらかった。
なのでアメリカのマンハッタン計画よりも活発に情報交換がなされ、研究速度も速くなっていく。
「重水素核分裂プラント設置を完了しました。」
「ミーティオもです。」
「動力用発電所の開発も75%の進行具合で進んでおります。」
「日本のとある将軍が世界最終戦争論を唱えていたが、その武器となる最終兵器・・・それがこれなら・・・。」
「なに、昔に星二号作戦は成功しているんだ、そっちの星で新しく暮らせば良い。」
「最悪アメリカという国はなくなるかもしれんがな。」
「その時はその時であろう。」
どこまでも北邦は自国優先であった。
【北邦 西部戦線】〔6月11日〕
北邦はこの戦線の航空機量を爆発的に増加させた。
独自開発機の投入である。
ツインR-2・・・アメリカのツイン・ムスタングを彷彿させる機体で、R-2を生産していた工場が両津中将に利益の一部を空軍に返却する方法で特許を借り、造られた。
最高時速は690キロ、長距離飛行のためのタンクがついているため急激な旋回はできないが、急上昇、急降下に定評があり、後ろが見やすいようにバブルトップという全面ガラス越しで見えるようにされた。
Tフレッシュ・・・アメリカ戦闘機サンダーボルトXP-47H型にそっくりだが、内部が色々変わっており、最高時速700キロ、10800メートルをも飛べる戦闘機である。
R-00をもとに独自に改造され、それを洗練させた機体はYak-7Lに似ており、速度も時速695キロ、多数の機関銃や機関砲を搭載することができる。
ただし、コストは少しだけ高くなってしまったが。
最後に銀河二十型・・・中島飛行機が北邦に売り込んできた爆撃機であり、メモリアルⅢより最高時速は遅いものの、彗星エンジンと呼ばれる新型エンジンの影響で2トン分の装備を乗せられる出力、最高高度11400メートルの超上空を飛べる戦略爆撃機だった。
これらは西部戦線にて強力なソ連のYak-9Pの脅威を完全に取り除くことに成功する。
さらに最新型のバズーカⅡ、C型対戦車ライフル等の歩兵武装も強力な物になっていった。