とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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革命

【ドイツ 旧バイエルン王国地区】〔8月12日〕

 

その日・・・とある場所で赤い旗が立てられた。

 

 

ドイツ8月革命の始まりである。

 

強まるフランスとソ連の圧力、一時は安定していたイタリアにスペイン軍50万人が上陸すると再び戦線が増える。

 

国民の生活は史実より豊かだった・・・だからだろう。

 

ナチズムという力を緩めてしまい、そして四方八方敵ばかり、勝利して獲た地域は北欧の一部のみに転落し、国民は戦争の意味がわからなくなっていた。

 

(負けても一時我慢すれば豊かな生活にもどれるのではないのか?)

 

(ならみんな豊かになれる共産主義に・・・)

 

背後からの一突き、第三帝国の崩壊である。

 

〔8月22日〕

 

ヒトラーは自室で遺書を書いていた。

 

自分の役目が終えることができないむねをネロに綴った・・・

 

「総統閣下!!反乱軍がベルリンに迫っております!!脱出を!!」

 

「余はここに残る。ナチズムは既に崩壊した。余はここに残ることで良識ある軍人、科学者、博士達を逃がす時間を稼ぐ。ゲーリングと海軍に伝えろ。総統命令第678号、潜水艦、長距離爆撃機にて北邦に亡命しろ。陸軍の将官、士官もだ。ゲッベルス君、きみも行きたまえ。」

 

「いえ、残りますとも。ただし、仕事はします。」

 

「・・・後は託した。」

 

ヒトラーは一人で自殺した。

 

様々な手段を使って時間を稼ぎ、反乱軍が追い詰めるまで約15日も逃げたのだ。

 

稼いだ15日・・・それは国外に脱出するのに十分な時間だった。

 

ゲッベルスはラジオで総統命令を前線に伝えると反乱軍に捕まり死亡、ヒムラーもゲッベルスに協力し、反乱軍に射殺される。

 

参謀本部、政府上層部は無事に脱出するが、空軍のゲーリングが乗った爆撃機はソ連軍に補足され撃墜、そこで死亡した。

 

ナチス高官の中でこの混乱に対して北邦に亡命者受け入れ要請を円滑に行い、実行できたヨアヒム・フォン・リッベントロップ外務大臣とナチスの3大頭脳の1人ラインハルト・ハイドリッヒ親衛隊大将の2人が亡命政府の主格となる。

 

また、ソ連はこの混乱の余波を受けてしまい、攻勢する部隊、後退する部隊、とどまる部隊と指揮系統に大混乱がおこってしまった。

 

そのため東部戦線では5万人の兵、指揮官がギリシャの潜水艦基地から脱出に成功する。

 

フランスはこの動きを好機と見て一大攻勢を開始、全戦線が食い破られ、臨時政府擬きはフランスではなくソ連に降伏を打電。

 

混乱は更に拍車がかかる。

 

〔9月14日〕

 

フランス軍、ベルリン占領。

 

欧州事情は複雑怪奇

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