【北邦 北海道 北邦政府 大統領執務室】〔9月10日〕
「臨時ドイツ政府の皆さん、心境を察するのじゃ。」
ラインハルト臨時首相とリッベントロップ副首相に向かって話す。
「・・・前を向くしかありません。」
「まず同盟国として旧カナダのユーコン準州、北西準州を貸すのじゃ。今急ピッチで工場や農場も整備しておる。」
「助かります。」
「脱出できた者のリストをこちらの政府に渡してもらいたい。よいか?」
「えぇ。」
「とりあえず最後に・・・この総統補佐・・・奴は何者じゃ?」
「総統補佐・・・彼はドイツの裏の政府です。ドイツの政策の殆どが彼らの息がかかってます。」
「彼ら?」
「総統補佐だけでなく数人が補佐をしていたので、誰が本当の頭なのかわからないのです。」
「ふむ・・・まぁ良いのじゃ。ナチズムはどうするのじゃ?」
「現状じゃ無理ですね。生命の泉をおこないたいですが・・・女性が少なすぎます。それに全員旦那が居ますし・・・。」
「こちらで女性職員を沢山送るのじゃ。」
「ありがとうございます。」
【臨時ドイツ亡命政府】〔9月15日〕
「シュトロハイム大佐が・・・死んだ!?」
「正確にはソ連に捕まった。」
「シュトロハイム大佐はナチスの技術の結晶だぞ!!あれがソ連に渡ったということは・・・」
「ドイツではなし得なかった量産ができる可能性がある。」
「不味い・・・。」
シュトロハイムは撤退する味方を助けるために敵中で壮絶な戦死を遂げた。
2個師団を壊滅に追い込んだが、無限に出てくるソ連軍には敵わなかった。
「シュトロハイム大佐!!」
デグレチャフ中佐はその時に柄にもなく叫んだ。
損得勘定抜きの友人と見ていた彼の死である。
マックス大佐は
「素晴らしい闘争だ。その闘争は私が引き継ぐ。」
と側近の医者のドクにもらした。
【北邦政府】
「ドイツが居なくなった今、戦場はこちらに移るのじゃ。幸いアメリカ、イギリスの海上兵力はほぼ皆無。欧州も戦争の傷跡は3年間は癒えることがないじゃろうな。」
「余としては講和も手だと考えておる。」
「講和・・・か。条件はどうするのじゃ?」
「太平洋側の州の割譲と北邦の国家予算3年分(アメリカの国家予算10年分)の40年分割払い、太平洋側の島々の利権放棄くらいじゃな。強くやり過ぎても抵抗が続くだけ。」
「ソ連は。」
「旧国境線での白紙講和、世界勢力の再編成をする方が余としては良いと思っておる。」
「となると・・・欧州はフランスの一強状態にさせ、ドイツ臨時政府はカナダで新国家を作ってもらうとするかの。アメリカが残るのも癪じゃがこの戦争によって南米の半分を勢力下に置いて、最盛期のドイツ並みの強国コロンビアが出来上がってしまったからの。壁として生かすか。」