【芳香宅】〔2020年〕
カポン
「なんじゃ?6人そろって。」
私の家に水銀燈、金糸雀、真紅、翠星石、蒼星石、雛苺が集まっていた。
「2000年前の記憶だから曖昧だったですが、そろそろ学園都市の暴走が始まる頃ですぅ。」
「学園都市・・・の暴走じゃと?」
「そうですぅ。第三次世界大戦が始まるですぅ。」
「・・・学園都市との戦力差とこちらの総動員時の戦力は?」
「科学技術は1から2年程度の遅れだわ。経済力はこちらが圧倒しているわ。ただ、日本がバックにいるから下手な干渉は厳しいと思うのだわ。」
「芳香が管理している4つの星を合わせると60億近くの人口が居るわよ。ただ、相手の超能力者達の実力がいかほどか・・・。」
「超能力ならあちらよりも進んでおる。」
「「「え!?」」」
「・・・知ってたですぅ。キョンシーの場合はレベル4までにしか絶対ならねーですぅ。翠星石も細胞分裂の活性化を超能力で操ることができるですぅ。」
「・・・この際じゃ、あっちで様子を見るとしよう。」
この一言から全てが始まった。
【蒲原超能力研究所】〔2年後〕
私こと芳香以外の6人は学園都市に行ってしまった。
私は仕事の引き継ぎ等で2年間も拘束されたが・・・。
「ワハハ・・・芳香か。今日は何の用だ?」
「例の完成者を学園都市に連れていきたくてね。」
ヒュン
『コーヒーゼリー10年分で手を打ってやる。』
斉木楠雄、原石から覚醒した完全体の超能力者・・・甘党。
「なに逃げてんのよ!!」
タツマキ、北邦式の超能力者育成プログラム第12号、人間であるが、成長が12で止まってしまった。
(・・・斉木をつれていくかの。)
『約束は守れよ。』
「あぁ、ちゃんと対価は払う。」
「無視!!無視なの!!」
『ロリババァが。ヒステリックになるなら独りでやれよ。』
「むきぃ!!まだ20代だもん!!」
「ワハハ、タツマキ、残念だったな。」
(じゃあ頼むぞ斉木。)
『元大統領もな。芳香さん。』
【学園都市】
佐天は昔の記憶がない。
学園都市に来る前の記憶がぼんやりとしかないのが正確か。
「弟たち元気かな?」
たまに呟く弟はこの世界に存在しない。
レベル0の少女は今日も元気に初春のスカートを捲る。
【ファミレス】
(結局・・・私は何者な訳よ。)
こちらも記憶がない。
暗部に入ってかれこれ5年、レベル2のパイロキネシスしか使えない自分はどこで生まれ、どこで育ったかわからない。
気がついたらこの学園都市の教室で授業を受けていたのだから。
不気味だ。