〔数週間後〕
脱穀を終え、倉庫に物をしまう頃には雪が積もり始めた。
ジャギによって塩不足もある程度解消した。
「2年目の冬・・・早かったのー。」
私はヨチヨチと歩く雛苺と遊びながらそう呟いた。
雛苺を見ていると人間の成長速度より早い気がする。
これによりキョンシーになった人物から生まれた子が成長することがわかった。
「うにゅー。」
ちなみに雛苺の口癖はうにゅーであった。
〔春〕
今年は大雪だったため水銀燈達がいた村から流された人物の回収ができなかった。
しかしジャギと奥さんの頑張りにより新たな子供が宿った。
牛、鹿も妊娠したようで新たな命の健康を祈りながら農作業を始めるのだった。
〔夏〕
儀式の時期のためロボットを向かわせたが、戻ってきた時に袋から出されたのは片腕と片脚の骨だった。
「さすがにこれは無理じゃ。」
私は諦め、骨を穴に埋めるのだった。
また草取りなどをしながら私達はある実験をしていた。
「お母さま・・・木炭の増産をしましたわ。」
「カナは言われた通り砂鉄を集めてるかしら。」
「上出来じゃ。来年を目処におこなう。しっかり集めてくれなのじゃ。」
川から採れる大量の砂鉄を集める私だった。
〔秋〕
収穫量は去年より若干増加し、保存のために酒にしていった。
清酒、ビール、芋焼酎・・・ただ工程も本とにらめっこしながらだったため美味しいとは言えないものの、たまには飲みたいな程度にはできた。
また鹿とジャギの奥さんが子供を産み子鹿が4頭増えた。
名前子供の名前はジャギが決めたようだ。
〔冬〕
雪が降ってない日は家の建築と木の伐採をしていた。
何を作るにしても木が必要で木材の備蓄及び薪にして火で暖まりながら3回目の冬を乗り越えた。
〔4年目の春〕
暖かくなり雪を退かすと田植えをおこなった。
ジャギがまた奥さんを妊娠させて翠星石から蹴りを入れられたりするなか、私は夏から進めてきたたたら吹きに成功した。
ただ、ふいごを使って一気におこなえるほど人がいないので自然風を使い約20日をかけて銑鉄と玉鋼を砂鉄から取り出した。
玉鋼は今は使わないため保存し、銑鉄を再加熱して溶かし、型に入れていった。
これにより耐久に気にすることなく鉄製の農工具を使えるようになった。
「・・・次はあの銅山を露天掘りしたいのじゃが・・・何年先になることやら・・・。」
労働力不足は深刻だった。
〔田植えが終わった夜〕
田植えが終わり皆で酒を飲んでいるとどれぐらい酒が強いかがすぐにわかる。
一番強いのは私・・・どんなに飲んでもほろ酔いしかならない。
では一番弱いのは・・・
「もうやめてくれ!!」
「コップ1杯でくたばるなですぅ!!お前の奥さんなんか妊娠してるのに瓶飲んでるですぅ!!」
ジャギであった。