【家の中】
水銀燈、翠星石、ジャギ夫婦と私で袋の中身をひっくり返した。
ドバチャ
潰れたトマトみたいに赤い肉が入っていた。
原型は辛うじてわかるが・・・。
「・・・真。」
水銀燈が呟いた。
どうやら妹さんのようだ。
「今からキョンシーにするが・・・水銀燈、お主の妹か?」
「はい。お母さま。」
「ならやってみるか?後のことを考えると私だけできても困るからな。皆もじゃぞ。」
私は水銀燈に呪文が書かれた本を渡した。
「血液の一部と呪文の部分はやってくれ。それ以外は私がやるのじゃ。」
「はい。」
「・・・ではいくぞ!!」
私は死体を新しく形を作り上げていく。
水に糸を入れて準備を整えた。
「血!!入れるのじゃ!!」
「は、はい!!」
彼女の指先から紫色の血が垂れる。
ザシュ
首を斬り糸で繋げる。
「呪文!!」
私の合図で水銀燈は呪文を唱える。
噛みそうになりながらもなんとか成功させた水銀燈は疲れて床に座った。
「う・・・?」
「真!!」
「・・・誰?」
「銀よ!!わかる!!」
「銀・・・銀!?」
「真!!」
「銀!!」
水銀燈と妹さんは抱き締めあった。
〔5分後〕
落ち着いたのか姉の姿と自分の体を見て姉は白く、自分は青紫色になっていることに気がついたようだ。
「落ち着いたか?」
「は、はい。」
私が話しかけると少し不安な顔になる。
「今からお主のことを話すぞ。まず・・・。」
〔20分後〕
「本当に・・・私は生き返ったのね。」
「しかし・・・村がねぇ・・・。」
「儀式ではなく逃げてきたか・・・。」
水銀燈達の元いた村が隣の村に攻められたらしい。
真と夫はたまたま海の近くにいたため船で逃げれたらしいが、その他の村人はどうなったかわからないとのことだった。
「・・・遅いかもしれないが・・・ロボットを1ヶ月海岸に張り付ける。それでよいな。」
「はい!!」
「私はどうしたら良いかしら?」
「そうじゃな・・・真だけでは生前と同じでなんかしっくりこない(呼びづらい)・・・真紅はどうじゃ?」
「真紅・・・良い名前だわ。ありがとう。」
「真紅は私が預かるわ。」
「ここのことを教えてやってくれ水銀燈。」
「はい。お母さま。」
「お母さま?」
「水銀燈は私をお母さまと呼んでおる。ちなみに私の名前は宮古芳香じゃ。」
「・・・主人と呼ぶわ。」
「これまた独特な・・・まぁ良いのじゃ。・・・ようこそ真紅、歓迎するぞ!!」
「おじゃまするわ。」
こうして真紅はこの村に加わった。
ちなみに真紅の好きな飲み物は近くで取れた木苺を加工したラズベリー酒で毎晩飲むのだった。