とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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9年目~

〔9年目春〕

子供が産まれて村の人口はついに20を超えた。

最年長は7歳になった雛苺で彼女は子供ながらに色々と考えているようだ。

 

「芳香~芳香~。ヒナは川の水をもっと上手く使いたいの。」

金糸雀の料理は効率的に・・・というのをよく聞いていたからかこの歳にして効率房と呼ばれる者になっていた。

6歳の時には

 

「ちんたら歩いてんじゃないの!!時間がなければ勉強(何かを効率化させるため)ができなくなるの!!バケツリレーをして早く水を汲むの!!」

と言って小さな子供達にお使い感覚で頼んだ水汲みを笑い無しの作業にしたことがあった。

それから性格の補正にある程度成功したが、自分が効率的に動くのはやめなかった。

その影響で腕にいつも針と棒を装備し、何をするか決めると針で指を刺して血を出し、棒に血をつけて腕に書くという行為を繰り返した。

これはどんなに注意しても直らなかった。

 

 

〔夏〕

養蜂に成果が出た。

気合いを入れて30個つくった巣のうち20個に日本蜜蜂が住み着いた。

この内8個の巣箱から巣を1/4ほど削り蜂蜜を約10キロ程採取した。

蜂蜜を手に入れたことにより早速蜂蜜酒を造ったのはご愛敬。

 

「これはいいわ!!ラズベリー酒と日本酒を飲みながらこれを飲むと酔いが覚める。」

私達の中に真紅は(酒に対して)異常という認識になった。

好きすぎて自分で日々造れる酒の度数を上げる工夫をしたり、農作業中に酒で水分補給をしたりしている。

 

(こやつは大丈夫かのー・・・。)

少々不安になる私と水銀燈だった。

 

〔秋〕

蜂の巣から蝋を精製した私達はナメコの栽培に蝋で蓋をすることにした。

また、収穫は開拓した分だけ量が増えた。

他には鹿がなつき始めたくらいだった。

 

〔冬〕

蜂の巣から蜜蝋をつくった。

そこから蝋燭をつくった結果

 

「綺麗だわ・・・。」

と水銀燈をキャンドル馬鹿にしてしまった。

冬の間に1人で蝋燭を量産し始めた。

 

(((水銀燈は白色の物が好きなのか?)))

牛乳といい、蝋燭といい・・・村では真紅と姉妹そろって好きな物に労力を惜しまない人達という認知になった。

 

村人の反応

 

「まぁ村の役に立つならいいのじゃ。」

 

「こいつら・・・狂ってるですぅ。」

 

「翠星石には言われたくない言葉だと思うよ。・・・まぁ異常なのにはかわりないけどね。」

 

「子供が真似するかもしれないから真紅の酒だけは量を減らしてほしいかしら。」

 

「・・・手作業で蝋燭を作るのは効率的じゃないのー!!型から大量に作る方が実用的なの。・・・形にこだわりがある?知ったこっちゃないのー!!時代は量産、効率化なの!!」

 

「雛苺・・・カナにはわからないけど、どこでカナは雛苺の教育を間違ったのかしら・・・。」

雛苺も入れてスリーラブと呼ばれるようにもなった。




田30畝
ジャガイモ7畝
小麦6畝
大豆3畝
菜種6畝
他2畝
牛6頭
鹿 30頭(雄3頭)
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