〔10年目秋〕
ナメコの収穫量を3倍に増やすことに成功した。
理由は菌をしっかりと木に移すことができたのと、移した菌を留めるために蝋で固めたことによると思う。
こうなると養蜂の規模を拡大しなければいけないと思う芳香だった。
〔11年目春〕
9歳になった雛苺が村の戦力に加わった。
(本来なら10歳くらいからにしたかったんじゃが・・・。)
私はそう思ったが、現状1人でも労力が欲しい私達は仕方なく雛苺を手伝いに加えた。
私達は大人になったことを表すため成人の儀と称した誕生日会を開いて、雛苺を祝った。
〔11年目秋〕
「・・・できたの。」
雛苺が7歳の時から必死にあるものを作っていた・・・水車だ。
おそらく本を読んで考えたと思うが、独自に作ったのは評価できる。
ただ、今は田に水を入れたりするだけだが・・・。
〔12年目冬〕
ちょっとした安定期に入った。
鹿、牛の飼育もローテーションをしっかり決めたことで負担を削減し、食料は少しずつ開拓した分だけ増える。
子供達も保護液の影響で今のところ病気もしていない。
・・・だだ、少し気になったことがある。
「肉体の保存は・・・大丈夫なのか?」
表面は綺麗に保っているが、体内はどうなっているかわからない。
万が一村で腹を引き裂いて確認したら恐ろしいウイルスが蔓延したなんてなったら目もあてられない。
・・・そこでテレビ電話を使って永琳先生に聞いてみることにした。
『大丈夫よ。神界のから持ってきた作物を食べてるならね。地上で栽培しても効果は同じだから。』
「そうなのか?私にはわからないのじゃ。」
『逆に言うと食べてないと腐るから・・・今度金ができたら連絡をちょうだい。腐るのを抑える薬を調合するから。』
「ありがとうなのじゃ!!」
『・・・あ、天界での出来事でヤマメ大統領の養子である黒谷雨咲が死から帰還したわ。不思議なこともあるのね。』
「私には関係がないのじゃ。・・・まぁ金ができるようにするのじゃ。・・・ちなみに時間のずれを確認したいのじゃが・・・。」
『だいたいあなたが行ってから6年が経ったわ。』
「2倍早いのか・・・ありがとうなのじゃ!!」
私はテレビ電話を切った。
「借金さえ返せれば・・・ヤマメ大統領が管理している別世界と交易できるから一気に儲かるが・・・。」
金をどうやって儲けるか考える私だった。
〔13年目冬〕
村人の1人がポックリ逝った。
理由は肺炎。
保護液は万能だがそれでも時間が経てば効果が薄くなるのがわかる結果だった。
ただ、小さいときに与えれば各種免疫を獲得できるため肺炎で死ぬことはないが・・・。
奥さんが残ったので彼女をキョンシーにした。