【村】
親が死んだことを子供達に話した感想はドライだった。
「いつも僕達のこき使うくせにあまり働かないし、僕達の成果は横取りするし・・・。」
「キョンシーになった時点で別の存在。しかるべき罰を受けた感じ。」
と言っていた。
問題は妊娠した女の子2人と妊娠させてしまった男達(まだ15にもなってない)の罰だが、産まれてきた子供をしっかり育てることにした。
「・・・決まりとして男女ともに15歳以上にならなければ子供を作ることを許さないことにする。」
私の発言はそのまま村の掟になった。
〔19年目春〕
2人の子供が産まれた。
母体も元気そうで安心した。
「・・・カナが性教育もした方がいいかしら?」
「・・・それは任せるのじゃ。」
〔秋〕
突然変異が密蜂でおこった。
理由は神界から持ってきたクローバーが原因だろう。
春に蜜を作り、その蜜を食べた女王蜂から産まれた子がその突然変異と私達は言っている。
何が普通の蜂と何が違うかというと・・・巣の大きさと交戦性だろう。
大きさは約2メートルほどあり、温厚という蜜を取ってくださいという感じだった。
なぜそんなに大きいのかというと臆病な熊しかいなくなったので中型動物を狩るよりも木の実や小動物、魚しか食べなくなったのが原因で、その中に蜂の巣ごと壊されることが多発したので巣を大きくして下部や中部を破壊されても上部だけ残れば生きていく仕組みになっていたからだ。
ちなみに見つけたのは木の実の採取をしていた子供達で最初は化け物だと思ったらしい。(その後生態を調べたのも子供達・・・頭がよくなりすぎじゃ)
((連鎖反応ワンチャンあるんじゃ・・・。))
翠星石と蒼星石はこの進化(突然変異です)をA1種と呼び、連鎖反応を期待した。
連鎖反応がおこれば突然変異した蜂も神界から持ってきた作物や動物と同じ働きをするので体が腐らない性質を引き継いでいるとも考えている。
〔20年目夏〕
・・・で、実際におこった。
まさかの鹿だが。
「僕の考えはあっていた!!(予想外)」
蒼星石に個別で聞いたところ小動物の突然変異がおこると思っていたらしい。
ワンチャンその蜜を食べる熊とも言っていたが・・・。
実際は鹿。
もう最初の鹿から3世代目に突入し産まれた子を育てているうちに変化に気がついた。
雄の角が異様に短いこと、ストレスが感じなくなってきたのか発情するのが季節ごとではなく年中になったこと、産まれる子の数が2~3頭に増えたこと、雄の比率が増えたこと・・・等だった。
家畜化に成功したのだ。