とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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82年目~

〔82年目夏〕

銅銭の量を増やしていくとともに、金貨の鋳造も始まった。

金は各地にある川から砂金を取っていた。

女性の中で20人近くを選び、砂金の採取チームを結成し水車を使って川の砂を運び、砂金と砂を仕分ける人と水車のメンテナンスに別れて砂金、副産物で大量の砂鉄、黄鉄鉱を採掘した。

この方法が確立したことで女性のしっかりとした仕事ができ、さらに水車の需要が高まり、雛苺が悲鳴を上げている姿をよく見られるようになるのだった。

しかし、彼女らの努力により純度の高い金貨を作ることができた。

価値は米4斗(72キロ)程にもなった。

 

(・・・この間にも人口が爆発中じゃ。・・・ただ紙幣の製造だけはできない。銀貨を造ろうにも砂金のように簡単にはいかぬ。・・・くそ!!全ての行動が後手になるのじゃ。・・・落ち着け私。冷静になれ。逆に考えれば通貨は足りないが人口は過剰になっている。通貨を使える場所を限定し、使える場所以外は米を基準とした物々交換を推奨する・・・これじゃな。過剰な人口は新たな土地を開拓する。さすれば需要を満たせる金山と銀山もある!!)

と考えていた直後・・・強い地震が発生した。

 

ドーン

軍事演習場で放射能不散布型核砲弾が爆発した衝撃と酷似していた・・・神界から持ってきた本を読むとそこは十勝岳と呼ばれるところだった。

噴火の様子は遠くにいる私達でもはっきりと確認することができた。

幸いなことに火山流、火山弾が我々に流れたり、飛んでくることはなく、風向きは北東なので火山灰がこちらに来ることもなかった。

しかし、この年から6年にかけて暖かい冬、寒い夏となり、不作になってしまった。

今の状態で食べるものに困ることは無いが、この噴火を私は最大限に利用して人口の爆発を続ければ食料が尽きることを力説し、防災と称し備蓄庫の増設、物資の輸送を早めるために道の更なる整備、食料生産量拡大のための治水工事を過剰人口を全てぶつけて人口のストップをかけることに成功した。

ここで稼いだ不作の6年間で通貨の問題だった量を確保し使える場所を縛る必要がなくなり、噴火によって石英等の火山からでる副産物を獲得することにも成功し、今回に限ってはありがたい噴火となった。

 

〔90年目秋〕

12年前に約束していた資産の返却をおこなった。

それは12年間に続いた統制経済の終焉と銅銭、金貨の浸透を始めた。

これにより貧富の差が多少出ることになるが、助け合いの精神でこれもほとんど誤差の範囲に落ち着いた。

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