とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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93年間~ キリスト教

〔93年目春〕

中々経済は難しい。

水銀燈と真紅が必死に極端なインフレとデフレを抑えてはいるが、経験と才能が足りない気がする。

経済に関する才能は、水銀燈も真紅も村の中では1、2を争うほどあるのだが、それでも難しいようだ。

 

(なんとかしたいが・・・こちらも問題が出てきてしまったからのー。)

人口にブレーキがかかった結果、今度は第6世代に当たる子供達が極端に少ないのだ。

その数は150人。

多いように見えるかもしれないが10年間でこれだけだ。

人口が3倍になった第5世代は最終的に13年間で1140人子供を産んだことから少なさが目立つ。

 

(これだけじゃないのじゃ。十勝岳の噴火と連動して地震の頻度が増しておる。現状南側にしかない塩を生産している村を他にも作らないといけないのじゃ。・・・これは完全に運が絡む。・・・自然の驚異がヤバイな。)

色々と悩む芳香だった。

 

〔96年目冬〕

例年通りの雪が積もり、普通の生活を村人達と一緒に芳香もしていた。

長屋を改装した広々とした食堂で女性陣が協力して作った飯を食べ、談笑をする。

会話の内容も様々で、ある者は小さな粒のなる木を庭先に植えて、実を大きくするための方法を仲間と話し合っていたり、次は何を食べようかと筋肉質の男達が話していたり・・・。

そんな普通の生活が奇妙な現象で中断された。

 

「長老様!!空がおかしいです!!」

長老と呼ばれたのは私(芳香)のことで、大多数の村人からは長老、長老様と私の呼ばれている。

 

「何があったんじゃ?」

 

「空が虹色に!!」

 

「はあ?虹色か?」

 

「じゃあ長老が見てくださいよ!!」

食べるのを中断して外に行くと空から白い翼を持つ女性が降りてきた。

 

「今宵はキリストの誕生を祝し、各地にある文明を持ったところを回り、最後になりましたが、あなた方もキリストを・・・さらに上のゼウスを敬いましょう。」

とトチ狂った発言をしながら降りてきた。

 

「ここの代表を呼びなさい。神からのありがたい言葉を聞けますよ。」

と近くにいた村人に向かって女性が話している。

私はヤマメ大統領のいる神界で何かあったのかと思い私は慌ててその女性のもとに移動した。

もしそれが本当なら来ている翼を持つ女性は担当の人物となり、テレビ通話で伝えられない何かがあったことを伝える人なので無礼なことは出来ないからだ。

 

「私が信仰増大化計画法でここN89の星の管理の担当をしている宮古芳香です。」

 

「・・・死人には用はない。」

女性はいきなり神力を使って浄化しようとしたため、私はとっさに避けた。

後ろにいたキョンシーに当たったが特に何も起こらなかった。

 

「なぜ浄化しないのです!?・・・なるほど、あなた達は徳が無いから天界に行けないのですね。可哀想に。」

とかさらに訳のわからぬことを言い出したので

 

「質問じゃ。この世界の一番上の存在はなんじゃ?」

と聞いた。

普通なら12大神とかヤマメ大統領の名前が出てくる。

それ以外の12大神の名前を言われたら上に報告するしかないが。

 

「死んで頭まで逝かれましたか。ゼウス様ですよ。」

 

「ダウトじゃ!!そんなやつは存在せぬ!!そやつを捕まえろ!!」

 

「善良な人はこの死人の言うこと・・・何で聞いているの!!私を縛るんじゃない!!」

油断しきっていたのかわからないが天使擬きは縄で縛られ、空き家に縛った状態で閉じ込めた。

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