【家】
ガヤガヤ
私の家の周りでは私が運んだ死体が誰なのか議論しているようだが、髪が金髪に近い茶色?なのは誰も見たことがないし、しかも顔が自分達とはかけ離れていたので、結局キョンシーになってから誰かの気候という感じに落ち着いたらしい。
グチャグチャ
「・・・はさみを。」
「は、はい!!」
医学の進歩のためにキョンシーにするときに内臓の位置を医者になりたい男女を付き添うにする決まりを作っていたので、アシスタントの代わりをしてもらっていた。
(・・・脳の部分が何かに蝕まれておるな。・・・一分切り取るしかなかろう。保護液(万能薬)を使えば時間はかかるが修復するじゃろ。)
約13分で終わらせた。
〔2日後〕
脳の一部を摘出したからなのか意識を取り戻すのに結構な時間がかかっている。
「体はキョンシー化したな。形がしっかりしたのじゃ。・・・綺麗な金髪に背は・・・少し小さいか。エメラルドのような色をした目じゃな。・・・まぁ肌の青紫色も2~3年で白くなるとはいえ・・・肌だけは似合わんな。」
「なぜだ・・・なぜ余が追われる・・・なぜだ!!なぜ裏切ったティゲリヌス!!」
ガバ
「おはよう。気分はどうじゃ?」
「・・・最悪だ。・・・なぁ青紫の女。」
「失礼な、私には古宮芳香と言うながある。」
「・・・芳香、余のローマはどうなった!!」
「・・・この世界にもローマがあるのじゃな。・・・はっきり言って知らぬ。」
「・・・ならここはどこだ?地獄か?」
「落ち着くのじゃ。これでも飲め。」
「・・・いただこう。」
私は牛乳に蜂蜜を少し入れた者を彼女に渡した。
「・・・ほほう。素晴らしいな、このカップを作った者は。」
「それを作ったのは私じゃ。成功するまで年単位でかかったがの。・・・今は量産品じゃ。」
「ほぉ!!これが沢山あるのか!!」
「これだけではない。・・・これも持ってみろ。落とすなよ。」
「・・・!?ガラスか!!しかしこれは型を使ったのか。」
「見ただけでわかるか。」
「余はこういうものは大好きだ。好きだからこそ調べる。」
「なるほど。・・・そろそろお主の現状を話すのじゃ。良いか?」
「あぁ。」
「まずお主は死人じゃ。それを私が復活させた。ただ、性別が女になっていること、容姿が今までと全然違うのは気を付けて欲しいのじゃ。身体能力は数倍から十数倍になっておる。ここはお主らが住んでいたローマから見て世界の裏側と言えば良いか。これは後で詳しく教えるのじゃ。・・・質問は?」
「なぜ余がここにいる?余はローマに埋められた筈だ。一回生き返った時に見たぞ!!」
「胸に十字架が刺さっていた。これじゃ。」
私はそれを彼女に投げ渡した。
バチ
「ツ~!?」
十字架は彼女に触れると静電気の様な感じになり、彼女が床に落とすと紋様が浮き出てきた。
《暴君ネロ・クラウディウス、イエスの名のもとに神罰を喰らわす。神聖なローマから世界の裏側に行くがよい。》