〔西暦70年春〕
人口が2万人を超え、2万5000人にどんどんと近づいていく今日この頃、過去のデフレを連想した老人達は顔を真っ青にし、対抗策を考えていた。
「このままでは資金不足にまたなってしまうぞ。」
「私と水銀燈が計算したところ・・・今は好景気だけど逆転するのに5年以内と出ているわ。・・・硬貨不足になるのはさらに数年後だけど、人口が異常な爆発中だから計算がさらに縮まる可能性があるわ。」
「教育機関も悲鳴をあげているかしら。今はギリギリキャパオーバーになっていないけど、そろそろ臨時講師を雇って10年で元に戻るようにしているけど、これも大丈夫とは言い切れないかしら。」
「食料の方も備蓄が危険水準を行ったり来たりしてるですぅ!!・・・後で全員に提案したいことがあるですぅ。」
「僕からは鶏の消費のサイクルがしっかりしたから肉不足で困ることはないと思うけど、鹿の毛皮は需要量を下回る可能性があると言っておくよ。」
「金貨と銅貨の生産量を増やすことは現状不可能なの。・・・技術者不足と設備の数が足りないの。」
「余からは特にないが、これ以上物流を活性化させるのは不可能だと行っておくぞ。」
「問題が山積みじゃ・・・これはデフレになった時より酷いかもしれん。1つ聞くが、部下達は今回の騒動に対応できておるか?」
「キョンシーで最初の人口爆発を経験した商人・・・前は配給係りは対応できてると言えるわ。・・・だけど他は酷いものよ。」
と水銀燈が私に報告した。
「経験不足は仕方がないのじゃ。他の所も似たような感じか?」
これにはネロ以外の全員がうなずいた。
「・・・とりあえず翠星石の話を聞こうか。」
「開拓団を大量に設営するですぅ。現在の生活範囲は北海道全体の1%多くて2%くらいしか使われてないですぅ!!そこで各技術を持ったキョンシーを隊長として広い生活圏を確立させるですぅ!!開拓団が作った集落には始めは物々交換を推奨し、政都にいる過剰な労働力を食料や道具を一緒に送りつけることで5年間我慢してもらうですぅ。5年もあればしっかりとした道が繋がるですぅ。これを爆発が収まるまで繰り返すですぅ!!」
「・・・現状手詰まりじゃ。やるしかなかろう。・・・開拓団の人については金糸雀と私で何とかするのじゃ。ネロは道の延長を計画してほしいのじゃ。水銀燈と真紅は開拓団に出す物資の調達、翠星石と蒼星石は生産量の拡充を急いでほしいのじゃ。雛苺は鉱山資源の開発を始めてくれ、銀という資源・・・が確か前に見つけた銅山にあるはずじゃ。探してみてくれ。色はわかるな?」
「うにゅ~。まぁ似た感じの鉱物は捨てずに貯めているからすぐにサンプルを持ってくるの。」
「頼むのじゃ。」