とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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西暦71年~ 開拓団始動

〔西暦71年春〕

1年かかったがようやく準備が整い、全50組5000人を第一弾として送り込んだ。

北に進むのが10組、海沿いを東に進むのが2組、海沿いを西に進むのが4組、火山の村からさらに西に進むのが26組、銅山から東に進むのが8組となっていた。

 

「・・・辛かったのじゃ。開拓団参加を希望者を募りそれが人数割れ起こして・・・。」

 

「・・・。」

魂が抜けた顔をしている金糸雀も横にいるが、他の者達は気の毒そうにこちらを見ていた。

 

「と、とりあえず第一弾は出発したじゃないか。これを5年単位でするんだよね。」

 

「そうじゃ。地図を見てくれ。・・・この札幌ってところを第二の都にしたいのじゃ。流通の中心としてな。」

 

「だから西の比率が片寄っていたのだな。」

 

「だからネロも西側を始めに道を整えてくれないか?北と東の方は平原が続くからの。西は一回山脈を越えなければならん。」

 

「余に任せろ。」

ただ、地獄はここから始まりだった。

雛苺からもらった鉱石に鉛と銀さらに亜鉛が含んでおり、そこから灰吹法(ネロがやり方を知っていた)を近くに何もない場所で改良を重ねながら銀の抽出が開始された。

副産物として銀でも鉛でもない亜鉛が出てきたのだが、これを低温で銅と混ぜた黄銅が出来上がった。

しかし現状銅貨不足が深刻な問題のため黄銅にして何かに使うなら銅貨にするので数百年使われることはなかった。

 

〔西暦76年夏〕

第二弾が出発、1年間の人口増加が3000人を突破し、いよいよ収拾がつかなくなってきた。

北海道政府内では睡眠時間が長くて4時間とおかしな展開だ。

第二弾の人数は2000人と規模を縮小したが、第一弾の成果は5年目でやっと成果が上がり始めた。

最初の頃は熊との戦闘で武器が壊れたから送ってくださいという感じでただでさえかつかつの物資を捻り出すだけでそれによって困る政府で働くしたっぱ達の眼光に胃に穴が開くような気持ちだった提案者の翠星石はこの結果に安堵した。

 

(今は収支がとんとんの集落がほとんどじゃがあと2年もすれば過剰資源が出てくるじゃろう。それが達成できるように影で品種改良を繰り返す翠星石の姿を見てきたからな。・・・問題は鉱物資源が採掘可能になるのが15年後になりそうなところじゃ。・・・クー!!頭が痛いのじゃ!!)

 

〔西暦81年春〕

第三弾を出発させ、第一弾から農作物が送られてくるようになったので食料問題はある程度解消しだが、増え続ける人口の原因を知ったらあまりに酷かった。

 

「体内に子宮が3つとか・・・それは三つ子が沢山できるのじゃ!!」

 

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