とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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西暦210年~

〔西暦210年春〕

人口が150万人に到達した。

ネロが未来では稚内と呼ばれる場所に都市の開発をスタートした。

一般人でもこの頃になると何らかの土木作業に2~3年携わっているので作業効率は高かった。

 

(なんか16歳以降は3年間の土木作業をおこなうのが一般的になってきたのじゃ。・・・そんなつもりはなかったんじゃがな。)

ただ、4階建ての建物は初めてなのでその分は遅れていたが・・・。

 

〔西暦211年冬〕

 

「できたできた!!」

はかせが執務室に飛び込んできた。

 

「なんじゃ?はかせどうしたのじゃ?」

 

「長老見てみて、これ。」

 

「ん?」

はかせが渡してきたのは平べったい鉄と少量の黄銅でできていると思われる箱だった。

 

「なんじゃこれ?」

 

「えへへ。」

はかせは嬉しそうに懐から同じ箱を取り出すと箱を組み立てていった。

 

「ジャーン!!はかせ特製の折り畳み式蝋燭置きです。」

 

「お、おお!?すごいのじゃ。」

 

「でしょでしょ!!はかせ頑張ったよ!!」

 

「凄いのじゃ・・・って子供っぽく言うのはやめて本当のことを頼むのじゃ。」

 

「えぇ・・・これの凄いところはネジにある。見てよ。小さいでしょ。これを作る道具を作製する材料を集めるのに時間がかかってしまった。・・・しかし、ネジや見えないけど中にある歯車を使えば色々な物が作れる・・・しかも私は平行して設計図をいくつも作ってみた。・・・まとめると色々な役立つ物を作る基礎ができたってこと。」

 

「・・・なら道具を作りつつ、雛苺の手伝いを頼めるか?最近風車の歯車が上手く噛み合っていないらしいからの。・・・改善されればたたら吹きの鉄製生産量が増えるからの。」

 

「なるほど・・・。わかった!!やってみる!!」

元気よく飛び出していった。

 

(・・・歯車か。長屋でおこなっている家内制手工業を発展させて集団化させた方が良いな。・・・しっかし面白い民族じゃよ。性格は温厚、頭が良く力も強い、手先が器用で集団になると気分が高揚する・・・病気にもあまりならないか。)

私は家庭で作られている保存食を集団化して大量に作るための工場を各地に建てることにした。

 

〔西暦220年秋〕

工場といっても長屋の壁を取っ払って、そこに作業用の机を沢山置いたところだったが効果は絶大だった。

まず発展したのが瓶詰めである。

吹きガラスの製造ができる者の増加により瓶が作りやすくなったことと、はかせと雛苺が書いたネジの原理という本が教材になっていたことからねじ巻式の瓶ができたことだった。

多少の歪みも許されない事から職人魂に火がつきさらに精度が上がるガラス細工だった。

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