〔数日後〕
復旧は凄い早さで進んだ。
元が木造や石造でしっかり別れていたので色々な素材を使っていなかったことや、チームワークで流れるような作業、マッチョ達の素早い動きとパワーによるものだった。
(人が余り出したのじゃ。・・・この余った人材で温泉でも掘るかの。)
そんなことを考えていると足元を何かが引っ張っているように感じた。
「なんじゃ?」
「こんにちは(久しぶりだね。)」
そこにいたのは髭のはえたコロボックルだった。
「久しぶり・・・ということはD2か?」
「うん(そうだよ。)」
「久しぶりじゃな。・・・ん?今日は仲間もつれてきたのか?50人くらいか?」
「そうです(今の部族全員をつれてきた。)」
「部族全員・・・まさか噴火で生活できなくなったのか?」
「そうです(噴火・・・と言うのだね。部族の長が土に埋もれたから僕が新たな長になってね。生きていくために友達の協力をお願いしたい。)」
「まぁいいけど・・・ここだと色々とまずいのじゃ。とりあえず政都の政府に連れていくのじゃ。」
「ありがとー(感謝します。)」
お腹が空いているらしい彼らにとりあえず物陰に隠れてもらい、買ってきたサンドイッチを与えた。
涙を流しながら頬張る彼らを見るとどれ程辛かったのか良くわかる。
(風向きをや噴火する位置がもう少し西だったら・・・。)
自然の恐怖を感じた芳香だった。
【政都】〔さらに数日後〕
私がいつまでも渡島にいるわけにもいかないので金糸雀に第一陣の指揮も任せて私は書類整理のために政都に戻った。
・・・表向きの理由は。
コロボックル達のために少しスケジュールをずらしたのだ。
「ここが政都じゃ。」
「にんげんさんがたくさんいるです。」
「ここに空き家が1軒あるからここに住むと良いのじゃ。」
「ありがとー(食料は・・・。)」
「少し仕事を頼みたい。そこで貨幣を渡すから食料は自力で買えるか?最初のうちは私経由で良いが、途中から噂を撒く。」
「うわさーですか?」
「小さな妖精が現れるようになったのは都が発展している証拠、妖精に意地悪するとその都は廃れてしまうってな。」
「ようせいですか?」
「ぼくたちようせいさん!!」
「いい、いい!!」
コロボックル達が跳ねだした。
かわいい。
「じゃあ働いてもらう場所を教えるのじゃ。」
私はそう言うとコロボックル達を肩やポケットに入れてゆっくりと歩いた。
空き家の裏を歩いて30秒で政府がある。
そこにこもっているはかせにコロボックルを頼んだ。
「長老ありがとう!!コロボックル?妖精?わからないけど精密な物を作るのに役立つよ!!妖精さんもいい?」
「はたらくです!!」
「たまごうまうま。」
「これはなんですか?」
その日からはかせはさらに外に出なくなった。