とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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西暦270年~

〔西暦270年秋〕

人口が300万人を超えた。

資源問題は少量だが備蓄していた資源を全て使いきることでなんとかなった。

 

「ふぅー。疲れたのじゃ。」

私は椅子の背もたれに体を預けて伸びをした。

 

「さて・・・ん?これは・・・。」

蒼星石のメモ帳だった。

報告書に紛れてしまったのだろう。

 

「・・・少し読んでみるか。」

蒼星石なら変なことは書いてないだろうと思い、ペラペラとメモ帳をめくった。

 

《・本当にここの人間には感心することが沢山ある。

僕に気がつかないことを普通に発見するし・・・身体能力も良いから最近見た相撲も昔に見た力士達と同じくらい迫力があった。

・なんだか人の能力を全て伸ばしたガンダムSEEDのコーディネイターの様な存在に感じることがある。

アニメでおこったコーディネイター優勢論みたいなのが出てくるのではないかと僕は心配でたまらないが・・・。》

 

「確かに人間という種で考えればどうみても進化しているが・・・。」

私はガンダムSEEDというものを見ていないのでなんとも言えないがそこまで気にしなくてもいいような感じがした。

 

「言っても自分達が巡りめぐって不利になるような発言は彼らはしないじゃろ。」

これが私の考えだった。

 

〔西暦280年夏〕

会社の数も増えているが、それよりも人口が増えるスピードの方が早いためまたしても労働者の飽和が発生した。

 

「開拓団の凍結解除じゃな。」

私の発言に反対者はいなかった。

少し前なら新たな都市を開発すれば良いみたいな意見が出たと思うが、会社が無人の地域を独自に開発して工場や社員宅を建てていったため、都市を北海道内に開発する必要が無くなった。

そのため開拓団の必要が増したのだ。

 

「で、どこにするの?」

 

「場所は決まっておるから安心するのじゃ水銀燈。・・・ここじゃ。」

私は地図を指差した。

場所は歯舞諸島と色丹島、択捉島、国後島の4ヶ所だった。

 

「比較的近くて冬場は流氷でこちらまで歩いて来ることができる距離じゃ。」

 

「夏場はどうするのかしら?」

 

「船を作るが・・・簡単な物なのじゃ。」

 

「主はこの機会に船の技術を発展させて十字宮殿の奥にある樺太に行きたいのではなくて?」

 

「ほとんどそれじゃ。じゃが今の島々の近海には沢山の魚が生息しているから漁業としても潤うのじゃ。」

 

「数十年単位でかかりそうだね。」

 

「ヒナは反対しないの。」

 

「「「我々は賛成します。」」」

こうして開拓団は復活し、新たに島々の開拓が始まったのだった。

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