〔西暦700年春〕
芳香達が必死に新しく開拓した場所の整備をしている頃、韓国の2つの政権である統一新羅(南)と渤海(北)以外の中華圏で魔法使いが爆発的に増えた。
理由は様々だが、皇帝が契約したことが国を崩壊させた。
それ以前に願いが叶うというのは人々の噂で拡散し、魔法使い(魔法少女)が増えればインキュベーターも増え、それだけ魔女ができ、民間人が巻き込まれ、それを助ける(自分のためでもあるが)ため魔女を退治し、魔法使いに憧れる人が増える。
まるで麻薬である。
始めは農民達だけだったが、それが商人、役人に渡ることで最後には皇帝にたどり着いたのだ。
・・・で、それだけならまだ皇帝が継続的に魔女を殺すことでなんとかなったかもしれないが、願いがダメだった。
「朕を天子ではなく天そのものとしたまえ!!」
どうなったか・・・一瞬にして気体となった。
周りにいた重鎮たちも皇帝の側に行くために次々に天の側にと願ったため消えていった。
結果・・・無政府状態に突入である。
強力な兵士を得るために魔法使いに兵士をさせ、魔法使いの兵士達はなにもせずに命令する上官を焼き殺して自分が上官になると宣言したものの、1ヶ月が経過して自分も含めて兵士の大多数が魔女になり、近隣農家の魔法使い達に殺されたりというのが各地におこり、戦国時代にも突入できなかった。
1億人を超えていた人口も今では半数まで落ち込んでいる。
台湾とベトナムは人口が少ないため完全に滅亡してしまった場所もあるからまだ良いのかもしれないが・・・。
〔西暦750年冬〕
「数百年掘っている北海道の銅山で新たな銅鉱脈が多数発見された・・・か。」
歴史の資料を見てもそこまで巨大な鉱脈があることは私の持ってきた神界の歴史書にも、翠星石と蒼星石の記憶にもなかった。
他にも砂金をとりつくしたと見られて採取が止められた川から大量の砂金と砂鉄が採れだした等の報告がある。よくわからないが何にせよ良いことである。
「やっと馬(蒙古野馬)を入手したが、まだ頭数が少ないから駅馬ができん。・・・神力が宿ったクローバーを食べてるせいじゃろうが・・・少し体格が大きくなってきているのが気になるのう。」
資源が出るのは良いことであるが最近はアリューシャン列島まで拡大した生存圏の物流を良くするために必死になってネロと道作りや情報交換を良くするために各地に文屋と飛脚を用いた新聞の交換をおこない、文屋は札幌にある本社で情報を統合して月に1度のペースで全国に情報を届けられるようにした。
この時に時を書くのがめんどくさいことと、人によって字が汚いことがあるため判子が進歩し始める。