複数個性?1つだけいらないんですけど!!   作:ホタル隊長

1 / 13
4つの個性 ♯1

都内某所、(ヴィラン)出現

 

「早く金を持ってこい!人質がどうなってもいいのか!」

 

 

「ヒーロー要請、犯人は少年を人質にとり建物内に立て篭り金銭を要求、個性は不明、繰り返す、犯人は少年を人質にとり建物内に立て篭り金銭を要求、個性は不明」

 

 

 

 

中学に入学して迎えた3度目の春、俺は事件に巻き込まれ人質になりました。

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

″個性″

全人口の8割の人間が持つ『超常』個人差はあるが4歳までに発現する。どのような人間でももれなく1人1つしか発現しない……筈なんだけど、俺の場合最初の個性の発現は2歳の頃のことだ頃のことだ……

 

 

◇◇◇

 

それは家族揃って山にピクニックに来ている時のことだった、突然全身が疼きだした。それは決して気持ちの悪いことではなく、気持ちがいい疼きだった……その瞬間までは、疼きが治ると俺の全身が光りだし熱を持ち始めた、全身から炎が立ち上るのを最後に俺は気を失った。

 

目が覚めたのはそれから数分後、目が覚めた俺は直ぐに自覚した俺の個性は『炎』使い方を間違えると大災害を引き起こすものなんだと、山の中で個性が炎の個性が発現するとどうなると思う? そう山火事が起こる、幸いにも父親が″水″を生み出す個性を持っていたため大規模な火災は起こらなかったが、俺の周囲はある程度燃えていてしまったようで周りの草木は黒く焦げてしまっていた。

あ、後おまけに服も燃え尽きていたようで……

 

個性を自在に操れるようにしないとヤバイと思った父親は、俺に個性を操れるように訓練をつけてくれた。最初の頃は炎がうまく操れずに周囲を焦がしてしまう事もあったが2年程かかり、炎の強弱を操れるようになった。苦しい2年間だった。

 

 

2年間の苦労の末『豪炎(フレイム)』を習得。

能力としては単純で炎を体から生み出し自在に操作する、というものだ。父親が水を生み出し自在に操作する、というものだからバリバリ遺伝を受け継いだ個性だ……ただ俺の場合は最大の出力が桁違いなだけで、まぁ遺伝だ……そうこれまでは。

 

 

◇◇◇

 

豪炎(フレイム)が自在に操れるようになって僅か1ヶ月、めでたく4歳の誕生日を祝い家族で高原にピクニックに来た時のことだった。

 

覚えのある疼きを右手に感じた、あっヤバイと思った直後、右の掌から雷が発生した。

幸いにも右の掌が空に向いていたおかげで周囲に被害はなし、周りでピクニックをしていた他の家は晴天の空の下の雷に驚いていたが雷を生み出したのが俺と分かると、凄い個性だと褒めてくれた。俺は無言でゴム手袋を右手に何重にもつけ手首をゴムで巻いて固定した。

 

プラスに考えよう俺は人類史上初の複数の個性を持つ人間になった。ヤッターウレシイナー………

 

2つ目の個性を発現した俺に家族は驚いたようだが少しすると褒めてくれた、右手をゴム装備で包み右手から僅かに漂う鼻が曲がるような臭いに耐えるため鼻をつまむ俺を、褒めてくれた。なんかシュールだ

 

だか2つ目の個性『雷』これもまた使い方を間違えると大災害を引き起こすものだ、今度は″絶縁体″の個性を持つ母親が訓練をつけてくれた。

 

周りへの被害を考え右腕を常に上に向けているかゴム装備をしていたから右手がゴム臭いよ

母親は父親より厳しかった。お母ちゃん怖かったです。

 

思い出?お母ちゃん怖かった。

 

これまた2年間の地獄の末、見事自在に操作できるようになった。これで正式に2つ目の個性『(ライトニング)』を発現。

ここに人類史上初の複数の個性を持つ人間が誕生した。

 

 

両親は複数の個性を持つ事で面倒な事に巻き込まれるのを避ける為、役所に俺の個性を『災害(ディザスター)』という名前で再登録した。

 

 

当時はねどうかと思ったよ人類史上初の複数の個性を持つ人間だよ!って特別なんだよ!ってなのに両親は複数使える事は誰にも話しちゃいけないっていうんだ、お母ちゃんが怖かったから大人しく言うことを聞いたけど今となっては感謝してます。

だってねあんな個性が発現すると誰が思うよ?4歳過ぎて発現すること自体がありえないのに

 

 

 

◇◇◇

 

6歳の誕生日、3つ目の個性が発現した(白目)。 これまた家族でピクニックに来ていた時の事だ。

またまた覚えのある気持ちの良い疼きが左腕に起こった、直ぐに左腕を空に掲げた、またまた見覚えのある光が左腕から発生し空に向けた左腕から振動?のようなものが発生した。

 

 

これまたとっさの判断で空に手を向けたおかげで被害は皆無、ヤッタネ!

直ぐに状況を理解した両親は俺の3つ目の個性を操る為の訓練を始めた。

 

あんなの訓練じゃないやい拷問だ!意味は違うと思うけど拷問だ!両親揃っての訓練(拷問)はお父ちゃんにも恐怖を感じる程だった、でもお母ちゃんが怖すぎてお父ちゃんの印象が薄かった。

 

お母ちゃんの恐怖(拷問)から逃れる為頑張った今回は1年で自由自在に操れるようになった。あの頃は多分、豪炎や雷より操作するのがうまかった自信がある。

3つ目の個性『震動(バイブレーション)』発現。

 

……もうピクニックなんて行かない

 

 

◇◇◇

 

それから1年間は3つの個性を自在に操作する為に努力の毎日ですよ。1つ間違えると大災害を起こしてしまう個性だからね、万が一の事が起こってはいけないし。

 

今までは個性の発現が2.4.6それぞれ誕生日ときたら、想像するでしょ?8歳の誕生日、家に引きこもる。当日にできないのは可哀想だからという事で前日に誕生日会を開いてくれた両親に感謝する

お母ちゃん(恐怖)の前では自然と直立してしまうけど感謝感謝。

 

 

恐れていた8歳の誕生日は特に何も起こることはなく平和に過ごせた(引きこもり)

 

 

 

◇◇◇◇

 

それからの2年間はウハウハですよ3つの個性を自由自在に操れるんだもの、そりゃウハウハになりますよ。当然個性の訓練は欠かしてませんよ、理由?お母ちゃん(恐怖)の命令ですよ。

 

 

 

10歳の誕生日、もう起こるはずのなかった疼きが起こりました。全身から……次は何だ?と楽しみにしていた事もありました、そうありましたよ。

 

 

◇◇◇◇

 

10歳の誕生日を迎えた朝、俺は大きなイビキで目を覚ました。俺はイビキをしない、何故だ?と思った時、その瞬間体が疼きだした。直ぐに理解したよ4回目ともなれば体が脳がこの感覚を鮮明に覚えてる、この後光るんだろ

体が光りだした。次は何だ今まで3つの個性を自由自在に操ってきた俺だぞ、どんな個性が発現しても自由自在に操ってやるよ。今度の光は長いな?俺を起こしにきたであろう母親が扉を開け、またこの光かと呆れた顔をしたのを覚えてる

 

光が収まるが、周囲に何も変化はないいつも通りだ。俺を見て唖然とする母親にどうしたの?と聞こうと口を開き声を出した。

あれ?声が低くない?声が低くなる個性?格好悪いな。

 

 

これは別に訓練しなくてもいいか、さて顔でも洗うかと顔に触れるとチクチク感触がある、まだ髭なんて生えてないし早く洗面所で顔でも洗おうと部屋を出て洗面所へ向かう、鏡を覗くと何故か自分と似た顔のおっさんが写っていた。咄嗟に顔を逸らす。

きっと自分が歳をとるとこうなるのだろうと思う、見間違いかと思い、もう一度鏡を覗く、見間違いじゃなかった。

 

 

俺の4つ目の個性は『親父(オヤジ)』化か、と思う。バタバタと足音が聞こえ背後に恐怖(母親)が現れた。

 

こんなのいらないんですけど!!




アドバイス等お待ちしてます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。