複数個性?1つだけいらないんですけど!!   作:ホタル隊長

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ヒーローからは逃げられない ♯3

側にいる痴女からバレないように逃げるにはどうすればいいか、簡単なことだ。こういう時こそオヤジの出番だ。この体勢のままジリジリと物陰に移動し、そこでオヤジの発動だ。「子供なら逃げるように走り去って行きましたよ」とでも言いながら遅れてきたヒーローのフリをすればいける!早速実行するぞ。

 

 

「ねぇ?起きてるんでしょ」

 

ファッ!?計画失敗?いや、まだだ!ワタシネテマスヨー、ほらスヤスヤですよ。

 

「呼吸の音、息づかい、他にも色々あるけど、あなたさっきからジリジリと動いているのにプロヒーロの私が気づかないと思う?」

 

 

……バレてた。どうしようこのままだと……アカン!

 

 

「逃げたい?何か事情があるみたいだから逃げてもいいわよ」

 

 

ならお言葉に甘えて逃げるとしましょうかね。

 

 

「ただし、今年の雄英高校を受験しなさい」

 

「わかりました、今年の雄英を受験します」

……誰がするか!ヒーローに関わって俺の個性がバレる訳にはいかない!ばっくれてやる!

 

 

「当日来なかったら君の事色々調べちゃうわよ、四野 災害くん?」

 

 

なんで名前を⁉︎

 

 

「これ落としたわよ、財布と個性証」

 

 

……アカン、個人情報取られた

 

 

「当日ちゃんと来るのよ」

 

 

「………はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「早く金を持ってこい!人質がどうなってもいいのか!」

 

 

あれ?どこかで聞いたセリフだな?具体的に言うとつい1・2時間前に俺を人質にして立て篭ってた敵が言っていたセリフだ、けど今の俺は普通に街を歩いている。

 

なんだ幻聴か、個性バレが起こる可能性を感じ恐怖する俺の精神が聞かせる幻聴だな。

 

 

「ヒーローが来ないうちに早くしろ!野次馬共もヒーロー呼ぶんじゃねぇぞ!」

 

 

あれ?おかしいまだ聴こえる、耳がおかしくなったのかな?これは早く家に帰って安静にする必要があるな。気のせいか頭もズキズキと痛くなってきた。

 

「おい!そこの女!今携帯触ったな!ヒーロー呼んだんじゃねぇだろうな?こっちには人質がいるんだぞ!それがわかったなら大人しくしとけや!」

 

 

頭が痛い、だんだんと幻聴の声が大きくなっていく、人ってストレスでこんなに幻聴が聞こえたり、頭痛が起こったりするんだな、テレビでやってるのって本当だったんだな、どうせ視聴率が欲しいだけのデマカセだと思ってたよ。

 

 

「お、おい!早く金を持ってこいよ!…おい!そこの頭押さえながら歩いてるガキ!お前でいい、その辺りの店から金奪ってこい!」

 

 

なんとなくわかってたよ……だってなんか声がリアルすぎるんだもの、左側には野次馬、右側には若い女性の頭に拳銃を当てている男の姿。

あっ!引き金に掛かってる指がプルプル震えてる

危なっ!

 

 

「おい!聞いてんのかそこの頭押さえてるガキ!お前だよ!いいか?聞こえなかったのならもう一度言う、その辺りの店から金奪ってこい!早くしろ!」

 

 

確かにね幻聴でも幻覚でもなかったよでもね、ストレスで頭はズキズキと凄く痛むんだ、なのにこんな至近距離で大声出されるとどうなるかわかる?わかるよね?

 

 

「うっるせんだよ!!こちとら頭めちゃくちゃ痛てーんだよ!!どうせすぐ捕まんだから大人しくしとけや!」

 

 

「っっ!て、てめー今がどんな状況かわかってんのか⁉︎お前が従わないとこの女が死ぬんだぞ!さっさと金を奪ってこい!」

 

 

限界だった……

正義感?そんな格好いいものではない、頭が、頭が痛いんだ。言い返すのにこちらも大声出したせいか痛みがどんどん増している。

「………もう限界、個性『災害』発動」

 

 

 

 

 

 

◇◇

 

本当に今日は最悪な日だ。

少し早い誕生日のお祝いとして母親に都会に買い物に連れて行ってもらうまでは良かった、田舎暮らしで都会に行ったことのない私は当然迷った、母親とも逸れ迷子になりました。ぐすん。

 

 

「あ、あのっ!此処って何ていう街なんですか?」

 

 

目の前で挙動不審な人を見かけ同じ田舎者なのかなと思い、親近感を覚え道を尋ねてしまった、普通に考えればなんで田舎者と思った人に道を尋ねてしまったのか、コンビニでも交番でも良かったじゃないか、なんで……なんで……

 

 

「動くんじゃねぇーよ!」

 

 

「た、助けてくださぁぃ」

 

 

「ヒーローが来ないうちに早くしろ!野次馬共もヒーロー呼ぶんじゃねぇぞ!」

 

 

私………死ぬんだ……

 

 

「おい!そこの女!今携帯触ったな!ヒーローよんだんじゃねぇだろうな?こっちには人質がいるんだ!それがわかったなら大人しくしとけや!」

 

 

……頭を押さえた男の子がこちらへ向かって歩いてくる、危ないですよ

 

 

「お、おい!早く金を持ってこいや!…おい!そこの頭押さえながら歩いてる!お前でいい、その辺りの店から金奪ってこい!」

 

目をつけれらてしまった、周りの人たちが何も動かないのに何を思ったのか周囲を見回し、男の子を見つけ少し震える声で叫んだ。

 

 

「おい!聞いてんのか頭押さえてるガキ!おまえだよ!いいか?聞こえなかったのならもう一度言う、その辺りの店から金を奪ってこい!早くしろ!」

 

 

敵の声に反応しなかった男の子に催促する様もう一度敵は叫ぶ………すると、

 

 

「うっるせんだよ!!こちとらめちゃくちゃ頭痛てぇーんだよ!!どうせ捕まんだから大人しくしとけや!」

 

 

「っっ!て、てめー今どんな状況かわかってんのか⁉︎お前が従わないとこの女が死ぬんだぞ!さっさと金を奪ってこい!」

 

 

この男の子凄い……

それに比べて私は震えて声も出せないで行動もできない……

 

同じ歳のヒーロー志望の人たちはきっとただ人質でヒーローに助けられるのを、ただただ待つなんて事はしない。かっこいい

 

 

「……もう限界、個性『災害』発動」

 

え?今物騒な名前が聞こえたんだけど




すいません週一とか無理でした、これからこんな更新速度になるかもしれません
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