ヘールプ!ヘーーーールプ!!!
おかしい!絶ぇぇぇっ対おかしい!!!ミスってオヤジになっただけじゃん!!なのに!なぜ⁉︎
馬鹿みたいな数のロボットが俺を追いかけてくる!!
これがオヤジ狩りかぁぁ!!
運悪く周り誰もいない…いや多少はいるが、余りの数のロボットにビビってるのか誰も助けてはくれない。
薄情者ーー!!
正体がバレないようタオルを顔にグルグル巻きにした状態で走っているからか、息が苦しい!!
誰も助けてくれないし……
このままじゃ俺、押しつぶされて死ぬんじゃね?
いや流石に試験という内容で死ぬわけないよね?ないよね?
でも割と限界なんだけど、5分以上全力疾走してるし『親父』になると体力落ちるんだよね。
そろそろ、そろそろ助けてくれてもいいんじゃないんですかね?いいんじゃないですかねっ!!!
◇
それぞれの会場が映し出されているモニターの前で我々教師陣は、今まで見た事のない物を見たせいか動揺している。
「なんだあの数……あんなに仮想敵いたのか?」
「彼は何をしているのだろうか?」
「本当におもしろい子ね」
ミッドナイトがしきりに推薦していた少年……確か四野災害少年、何かおかしな事をしている。
全身が光り出しその光が収まったと思ったら顔が見えないようタオルを顔に巻きつけている。
その姿になった途端、周囲にいた仮想敵のロボットが狂ったように、その四野少年目掛けて動き出した。
毎年行われるこの試験では仮想敵の横取りを警戒して出会ったら即撃破、または無効化がセオリーのはずだ、今回もそういう光景は先ほどから、ちらほらと見受けられる。
なのに、なのにだ!彼は数え切れないほどの仮想敵を引きつけている、
あ、また増えた……
ゴホンッ!
余りの数に周りの受験生達も少し怯えているのか、ただ引いているだけなのか四野少年を追う仮想敵は全く減らない……
あれだけの数だ全て倒せば一体何ポイントになるのだろうか………ッ!まさかっ⁉︎四野少年は………
もし私の考えていた事が本当に四野少年も考えていたのならば…………
まったく、将来が楽しみなヒーローの卵が出てきたものだ。
もし私が緑谷少年に出会う前に四野少年に出会っていれば、彼に私が引き継いだ『ワン・フォア・オール』を託していたかもしれないな。
まぁそれもこの後わかる事なのだろうがな。
◇◇
誰も助けてくれない。
おい!周りで見てる奴ら!チャンスだぞ!ほら、こいつが試験内容なんだろう!!
餌がいっぱいだよー、大漁だよーー!!
助けてよーーー!!!!
声を出すとオヤジの声が出るから声が出せない、だけど助けてほしい、助けを呼べない、皆ビビってる……
お前ら!!それでもヒーローの卵か!!
いいよ!誰も助けてくれないならこっちだって考えがあるんだからな!!
そろそろ『親父』も切れる頃だし、
ねぇ?こいつらって造るのにお金かかったよね?
こいつら壊せば今、苦しんでる哀れな少年を助けようともしない教師陣困るよね……
街ごとぶっ壊してやる!!!!
…………キタ!
体が一瞬の光に包まれる『親父』が切れた証拠だ!
振り返り左腕を前に出す、そして声を出し
「来い!!『災害』発動」
あいつ来いあいつ来いあいつ来いあいつ来いあいつ来いあいつ来いあいつ来いあいつ来いあいつ来いあいつ来いあいつ来いあいつ来いあいつ来い
左腕に震動……キターーーーーー!!!!!
俺の持つ4つの個性の中でも桁外れに広範囲への影響力を持つ能力『震動』こいつで全部ぶっ壊してやる!!!
手を握ったり開いたりを繰り返し、腕に震動を溜めに溜め込み増幅させる、そして溜めた震動同士がぶつかり合いさらに増幅させるように、前から迫るロボットに向け放つーーー
「技名は特に考えてねぇーーーー」
空気が揺れ、震動がロボットに襲いかかる、
震動が触れた瞬間、そのロボットはガタガタと揺れバラバラになる。
ロボットに触れた震動は止まる事なくさらに前へ前へと進む、途中現れた桁外れに大きいロボットも巻き込み。直線上にいたロボットは全て破壊された。
増幅された震動はロボットに触れ、周囲に雑に広がっていく、無意識の行動かわからないがその震動が横に逸れて、余計な物を破壊しないように、直線に震動を放つのと同時に横に壁の役割をするような震動も同時に放ったおかげで被害はロボットのみである。
震動は真っ直ぐ斜め上に向かい試験会場の壁を飛び越え空へ空へ伸びていく。
「や、やり過ぎた………」
1人の少年の呟きと共に
◇◇◇
「………………………。」
「……………………………………。」
誰も言葉が出ない。
別のモニターでは緑谷少年が巨大敵を殴り飛ばしていたりするが、他の教員の目線も私の目線も四野少年が映し出されるモニターに釘付けだ。
緑谷少年も当然だが規格外の破壊力だ、しかし四野少年は規格外の規格外の規格外だ。
もしかしたら私の全力よりも破壊力は上かもしれない。
震動が破壊したロボットの中にはしれっと巨大敵も混ざっていたし、ただ直線の範囲内ににいた仮想敵を全て破壊する中で仮想敵に襲われて絶体絶命の受験生も何人も助けていた。
偶然か必然かはわからないが1つ言えるのは救助ポイントも稼いでいるという事だ。
全ての敵を引きつけ、他社の力を使わず全て己の力で撃破、周りへの被害はほとんどなし。
四野少年のヒーローとしての適性は計り知れない。
中学生の完成度ではありえない事だ。
確実に今回の彼の試験の結果は歴代でも最高なのは間違いない。
有精卵?能力的にはもうそこらのヒーローよりも遥かに優秀だ。
教員経験のない私では四野少年をうまく指導できるかはわからないが、彼は緑谷少年と共に次代の平和の象徴になり得る逸材だ。
正しい方向に導かなくてはな。
まったく、今後の教員生活が不安だらけだ!!
自分の中で勝手に決めていたUA数.お気に入りが目標に届いてたり、評価に色が付いてたりでテンションの高い中で書きました。
最後辺り書き直すかもしれません