複数個性?1つだけいらないんですけど!!   作:ホタル隊長

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辞退を……辞退させてください ♯9

辞退ってできないんですか?

 

 

 

試験から数日が過ぎた、筆記テストは適当に書いて合格率を下げようと目論んだが、いざ席に座ると母に教えられた(無理やり)知識&教育で体が言うことを聞かず、勝手に答えを書いていく。

最近体が俺の意思とは違う行動をとります。《親父》とか恐怖(母親)とか、

あ、間違えた母親(恐怖)だった。

 

 

 

 

…………話がおかしな方向に進んでいる

 

 

 

 

先に試験結果を………合格した。合格してしまった。orz

 

 

 

辞退できますよね?

 

 

 

 

朝、家の郵便受けにUとEのマークで止められた封筒が届けられた。

 

UとA………ユーエ……雄英!!

 

結果通知か!この中の内容が俺の今後を左右する。

 

 

 

 

早速中を開……

 

待てよこれ開かなければ……

 

 

 

 

突然だがシュレディンガーの猫という話を知っているか?

 

簡単に言うと箱の中に猫がいます。

さて、この猫は死んでいるか、死んでいないか、どちらか答えてくださいって事だ。

 

答えを知るためには箱を開けるしかない、箱を開けないかぎり猫の生死は分からないだろう。

 

 

 

 

 

今の状況と似ていないか?

この封筒を開かなければ合否は分からない、分からなければ投げ出してもいいと!!

 

 

 

「早く開きなさい」

 

 

あっはい

 

 

恐怖には逆らえなかったよ。

 

 

 

 

 

封筒をさっと開きひっくり返すと中から変なのが落ちてきて、それは音を立て真上に映像出し始めた。

 

 

何コレ⁉︎立体映像?雄英すごっ!

 

 

 

『された!!………え、早い?もう一回?ん、んっん〜』

 

 

『雄英高校の新任教師になった私が投影された!!早速だが試験結果を発表しようと思う!急ぎ足で申し訳ない、君には色々な話をしてあげたかったのだが、なにぶん私も忙しい身でね』

 

 

 

…………なんか暑いな、窓でも開けるか

 

 

『まずは筆記試験、……満点だ!!模範解答の様な完璧な解答に加え、少し意地悪な問題にも臨機応援に解答していた、文句なしだ!!』

 

 

 

クソ!もっと適当に書けば!

 

 

『そして実技試験、ポイント制でね。まずは敵ポイント、これは単純に敵を倒した数だね!君のポイントは200ポイント!!他の受験生の結果は本当は言っちゃいけないんだが君が断トツだ!』

 

 

なんか肩が重いな。ちょっと肩回しておこう

 

 

『君はわかっているみたいだから詳しい事は省略するが、先の入試は敵ポイントだけではない!!本来のヒーローの仕事である救助活動!!これも審査の対象には入っている!!君の救助活動ポイントは150ポイント!!』

 

 

わかんねぇよ、俺はわかってないぞ!オールマイト!!

 

 

 

『んふふ、これまでの結果を含め合否を発表する!!ごう』

 

 

ガッと投影機を掴み開いた窓から更に向こうへ、ブルスウルトラ!!間違えた、スパーキンg

 

 

その瞬間、俺の手首を掴み此方を冷たい目で見つめる母親、投影機から映し出される映像からオールマイトの『合格だ!!』の声。

 

 

 

 

 

この後の恐怖と未来への絶望が決まった瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

あの……辞退させろや!!

 

 

 

 

◇◇

 

今日は高校の初めての登校日!

 

試験では会えなかったけどあの人なら受かっている事は間違いない!

私を捕らえていた敵を言葉で説得した、お父さんっ!また間違えた……四野 災害君なら!!

 

 

 

あれからもう一度災害君に逢いたくて、頑張って勉強して個性も上手く使えるように特訓したお陰で何とか倍率300パーセントの超難関校、雄英高校のヒーロー科に合格する事ごできました!

 

 

彼のクラスは分からないけど、できれば同じクラスがいいなぁ〜

 

 

私の第六感が何かを感じとる、前を歩く男の人の後姿……

あの人は……

 

 

話しかけよう!あの時のお礼をもう一度、

 

 

勇気を出して、よし頑張れ私!

 

 

その日少女は大きな一歩を踏み出した

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

桜舞い散る登校風景…美しいね!目指す場所が雄英高校でなければ。

 

 

結局、辞退する事は出来ず今俺は雄英高校の制服に袖を通している。

 

 

 

 

 

今からでもいいんで辞退させてください

 

 

 

 

 

目の前ではそばかす顔でモサモサ頭の少年と、なんか麗らかな少女が希望に満ち溢れた顔で楽しそうに会話している。

 

 

 

いろんな意味で果てろ!滅べ!爆発しろ!!

 

 

 

現実逃避をしても俺の足は絶望へと着々と歩を進める。

 

校門を潜り抜け、昇降口で靴を履き替え、自分のクラスであるA組の教室の前にたどり着いてしまった。

 

 

 

まだ、まだ逃げられないか?ここで後ろを向いて走り抜ければ、なんとか、なんとかならないか⁉︎

 

……やってみる価値は殆どないが可能性がゼロなんて事はあり得ない。

 

 

振り返りダァーーシュ!できない、真後ろに女子生徒がいる。動こうとする体を急ブレーキ!!踏ん張れ俺の足!

 

 

 

 

「あ、あの!お久しぶりです!覚えてますか?敵から助けてもらった……穂池 稲子です!!災害君もA組なんですか?」

 

 

 

「あぁ久しぶりだね、俺もA組だよ。これから3年間よろしくね!」

 

 

 

突如現れたあの時の少女(娘)の言葉にまた俺の体が勝手に言葉を返す。

 

 

《親父》か?《親父》だろ!

 

………わかってるよ、俺の父性が反応したんだよな。ダメだ娘の前では恥ずかしい姿は見せられない。

そんな事が頭の中にあるぐらいだもの。

 

 

 

あり得ないなんてあり得ない、だけどこんなのあり得ない!

 

 

 

 

辞退、できませんでした。




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