グリッドマンカッコいいな!
ある電工空間の中を一つの光が飛んでいた。
彼はハイパーエージェント、またの名を電光超人グリッドマン。
かつて自分の住む「ハイパーワールド」から逃走した魔王・カーンデジファーを追って三人の若者が作ったパソコン「ジャンク」を拠点に「コンピューターワールド」を守るために戦ったヒーローである。魔王・カーンデジファーを倒した彼は一緒に戦ってきた少年少女たちと別れを告げ、故郷ハイパーワールドに帰還する途中だった。
「もうすぐハイパーワールドだ。帰ってくるのも久しぶりだな・・・・」
彼は久しぶりの故郷を見るのを楽しみにしながら向かっていた。
ところが戻ってきた故郷は変わり果てた姿になっていた。
「こ、これは!」
彼は驚きながら故郷を見る。街は奇怪な物体と同化し、住民は白黒の模様とオウムガイのような形状をした奇怪な生命体に次々と捕食されていっていた。彼は街に降り、辺りを見渡す。
「バカな!カーンデジファーは既に倒したはず!なのにこれは一体どういうことなんだ!」
『グッフッフッフフ・・・・・ようやく帰ってきたな、グリッドマン・・・・』
グリッドマンは後ろを振り向く。そこには例の生物が聞き覚えのある声で声を掛けてきた。
「お前はまさか!」
『その通り・・・・貴様と人間の子供によって消された魔王・カーンデジファーだ!』
「カーンデジファー!貴様はあの時の武史君の破壊プログラムで消滅した筈だ!」
『確かに儂の体はあの時完全に破壊された。貴様らのおかげでな!おかげでこんなみじめな姿になってしまったわ!だがおかげで思いにもよらぬ力が手に入った、この力で貴様もこのハイパーワールド同様破壊してくれるわ!』
カーンデジファーは触手のようなものでグリッドマンを拘束する。するとグリッドマンの体は取り込まれていくのかのように崩壊し始める。
「ぐっ!か、体が!」
『ファハッハッハッ!貴様も儂と同じ苦しみを味わせてやる!』
「ぐ、ぐわああああ!」
グリッドマンの体はみるみる破壊されていく。
『いいぞ!このまま貴様を消滅させてやる!』
「まだ・・・・まだ消えるわけには!!」
グリッドマンは薄れゆく意識の中、崩壊しかけている左腕のグラン=アクセプターに力を集める。
『無駄だ!今の貴様に儂は倒せぬわ!』
「確かにそうかもしれない・・・・・だが貴様を一時的に封じることはできる!」
『何!?』
グリッドマンは崩壊しかけている体でカーンデジファーに突っ込む。
『貴様!何をする気だ!?』
「この距離でのグリッドビームなら・・・」
『待て!早まるな!』
「グリッドオォォォォォビームゥゥゥゥ!」
『グワアアアアア!!!』
カーンデジファーに向かってゼロ距離のグリッドビームを発射する。カーンデジファーはもがき苦しみながら言う。
『こ、これで勝ったと思うなよグリッドマン!コイツは儂の一部に過ぎん!いずれ必ず現実世界だろうが全ての世界を儂の物にしてくれるわアァァァァァ!!!』
カーンデジファーの声が消えた後グリッドマンも徐々の消えていく。
「ここまでか・・・・・・」
グリッドマンの意識はそこで途絶えた。
???
「う、うう・・・・・」
グリッドマンは目を覚ますと目の前には破壊されたハイパーワールドではなく天井が広がっていた。
「私はハイパーワールドで・・・・・そうだ!カーンデジファーは!?」
グリッドマンは起き上がる。そのときようやく身の回りの異変に気がつく。
「それにしてもここは・・・・それに私の体はまるで人間みたいになっている。・・・・もしや!」
グリッドマンは慌てて近くに置いてある鏡で自分の顔を見る。そこにはグリッドマンの顔ではなく一人の少年の顔が写っていた。
「これは一体・・・・・・」
この日からグリッドマンは相羽タクミと言う名の少年へと転生し、新たな生活が始まった。
次回は未定。